「VYMはおすすめしない」という声が多く聞かれる中、実際の配当利回りは2.63%と高配当ETFとしては物足りない水準です。
同じ米国高配当ETFのSPYD(3.84%)やHDV(2.68%)と比較しても、VYMの配当利回りは最も低く、配当重視の投資家には向いていません。
さらに、米国ETFならではの二重課税問題や為替リスク、配当の自動再投資ができないなど、VYMには多くのデメリットが存在します。
一方で、年利12%以上の実績を持つヘッジファンドなら、VYMの課題をすべてクリアできます。詳しくはプロが運用するヘッジファンドをご確認ください。
この記事では、VYMをおすすめしない理由を詳しく解説し、メリット・デメリットを比較しながら、どんな人に向いているかを明らかにします。
VYMへの投資で後悔しないために、最後までしっかりと確認していきましょう。
VYMよりも高い資産成長を目指したい方は、おすすめ代替投資先3選をご覧ください。年利12%~29%の実績を持つプロ運用ファンドを詳しく紹介しています。
VYMとは?米国高配当ETFの基本情報をわかりやすく紹介

VYMって聞いたことはあるけど、実際どんなETFなのか詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
正式名称は「Vanguard High Dividend Yield ETF」で、世界最大級の運用会社であるバンガード社が提供する米国高配当ETFです。
2006年11月から運用が始まり、すでに18年以上の実績があります。
経費率は0.06%と非常に低く、投資家にとって魅力的なコスト設定になっています。
配当金は年4回、3ヶ月ごとに支払われるため、定期的な収入を求める投資家から人気を集めています。
VYMの構成銘柄とセクター配分を詳しく解説
VYMは現在529銘柄で構成されており、米国市場の中でも配当が平均以上の企業に投資しています。
上位10銘柄を見てみると、ブロードコム(4.93%)、JPモルガン・チェース(4.04%)、エクソンモービル(2.72%)といった大型優良企業が並んでいます。
セクター配分では金融セクターが22.9%と最も多く、次いで産業11.9%、ヘルスケア11.5%と続きます。
特定のセクターに偏りすぎない分散投資が実現されているのが特徴です。
構成銘柄は成熟した大企業が中心なので、急激な成長は期待できませんが、安定した配当収入を狙いやすくなっています。
VYMの最新パフォーマンスと他ETFとの比較
2025年最新のデータでVYMのパフォーマンスを他の高配当ETFと比較してみましょう。
ETF名 | 配当 利回り | 3年 リターン率 | 5年 増配率 | 暴落時 下落率 |
---|---|---|---|---|
VYM | 2.63% | 7.62% | 5.8% | -8~10% |
SPYD | 3.84% | 5.01% | 不安定 | -15~18% |
HDV | 2.68% | 7.26% | 4.2% | -8~10% |
SCHD | 3.10% | 9.85% | 8.5% | -10~12% |
この比較から明らかになるのは、VYMは全ての指標で中程度という点です。
配当利回りはSPYDより低く、トータルリターンはSCHDより劣り、増配率も平凡な水準にとどまっています。
VYMの配当利回りと分配実績
気になる配当利回りですが、2025年3月時点で2.63%となっています。
「あれ?高配当ETFなのに3%未満?」と思われるかもしれませんね。
実はVYMは高配当ETFの中では配当利回りが中程度という位置づけなんです。
過去の分配実績を見ると、安定して四半期ごとに配当が支払われており、長期的には増配傾向にあります。
SPYDやHDVと比べると配当利回りは低めですが、その分、株価の安定性が高いという特徴があります。
配当と値上がりのバランスを重視したい投資家には適しているでしょう。
FTSE High Dividend指数と運用方針
VYMはFTSEハイディビデンド・イールド・インデックスという指数に連動するように運用されています。
この指数は、米国市場で平均以上の配当利回りを持つ企業を集めたもので、REITは含まれていません。
運用方針としては、高配当銘柄への投資を通じて、市場平均を上回る配当収入の獲得を目指しています。
ただし、配当利回りだけでなく、企業の財務健全性も考慮されているため、無理な高配当を出している企業は除外される仕組みです。
インデックス運用のため、アクティブファンドのような高い手数料はかかりません。
長期投資を前提とした、コストを抑えた運用が可能になっています。
VYMをおすすめしない7つの理由を徹底解説
VYMは米国高配当ETFとして人気がありますが、投資目的によってはおすすめできない場合があります。
ここからは、VYMをおすすめしない理由を6つに分けて詳しく見ていきましょう。
投資を検討している方は、これらのデメリットをしっかり理解しておくことが大切です。
理由①高配当ETFの中では配当利回りが中程度である
VYMの配当利回りは2.63%と、高配当ETFとしては物足りない水準です。
同じ米国高配当ETFのSPYD(3.84%)やHDV(2.68%)と比較すると、VYMが最も低い配当利回りとなっています。
高配当を重視する投資家にとっては、この差は決して小さくありません。
ETF名 | 配当利回り | 構成銘柄数 |
---|---|---|
VYM | 2.63% | 529銘柄 |
SPYD | 3.84% | 約80銘柄 |
HDV | 2.68% | 約80銘柄 |
ただし、配当利回りが低い分、3年トータルリターンではVYMが7.62%と最も高くなっています。
配当重視か、トータルリターン重視かで選択が変わってくるでしょう。
配当重視なら、年利12%固定のハイクアインターナショナルという選択肢もあります。
理由②大きなキャピタルゲインは期待できない
VYMの構成銘柄は成熟した大企業が中心のため、株価の大幅な上昇は期待しにくいという特徴があります。
高配当株は一般的に成長段階を過ぎた企業が多く、配当に利益を回す分、事業への再投資が少なくなります。
その結果、株価の上昇余地は限定的になりがちです。
実際、S&P500と比較すると、VYMのパフォーマンスは見劣りします。
3年トータルリターンでVYMが7.62%なのに対し、S&P500は11.3%となっています。
値上がり益を重視する投資家や、資産を大きく増やしたい方には、VYMよりもS&P500やナスダック100への投資のほうが適しているかもしれません。
資産の大幅な成長を狙うなら、年利25%超の実績を持つアクション合同会社のようなヘッジファンドが効果的です。
理由③米国の税金と確定申告の手間がかかる
VYMのような米国ETFに投資すると、配当金に対して日米で二重課税される可能性があります。
まず米国で10%の源泉徴収税が差し引かれ、さらに日本でも約20%の税金がかかります。
つまり、何もしないと配当金の約30%が税金で持っていかれることになります。
この二重課税を回避するには、確定申告で「外国税額控除」を申請する必要があります。
確定申告をしないと、配当金が大幅に減ってしまうので注意が必要です。
毎年の確定申告は手間がかかりますし、税務の知識も必要になります。
投資初心者にとっては、この手続きの煩雑さがVYMをおすすめしない理由の一つになるでしょう。
理由④短期的な資産形成には適していない
VYMは配当重視のETFなので、短期間で資産を大きく増やしたい人には向いていません。
なぜなら、VYMの魅力は長期保有による配当の積み重ねにあるからです。
短期売買で利益を狙うなら、値動きの大きい成長株やレバレッジETFのほうが効率的でしょう。
また、配当金を受け取ってしまうと、その都度税金が引かれます。
複利効果を最大限に活かせないという点も、資産形成においてはデメリットになります。
1~2年といった短期間での運用を考えている方や、できるだけ早く資産を増やしたい方は、VYM以外の選択肢を検討したほうがよいかもしれません。
理由⑤為替変動リスクと手数料負担を考慮する必要がある
VYMは米ドル建ての商品なので、円高になると為替差損が発生するリスクがあります。
たとえば、1ドル150円で購入したVYMが、売却時に1ドル130円になっていたら、それだけで約13%の損失です。
配当利回りが2.63%程度なので、数年分の配当が吹き飛んでしまう計算になります。
さらに、米ドルへの両替時には為替手数料もかかります。
往復で1~2%程度の手数料を考えると、実質的なリターンはさらに低くなってしまいます。
為替リスクを避けたい投資家や、手数料を抑えたい方には、日本の高配当株やETFへの投資も選択肢として検討する価値があるでしょう。
理由⑥株価成長を狙うなら他の投資先が有利である
株価の値上がりを重視するなら、VYMよりも成長性の高い投資先を選ぶべきです。
VYMは配当を出すことに重点を置いた企業で構成されているため、どうしても株価の成長性は限定的になります。
一方、S&P500やナスダック100なら、より高いリターンを期待できます。
実際の数字で見ると、過去3年間のトータルリターンはVYMが7.62%、S&P500が11.3%となっています。
この差は長期になればなるほど大きくなっていきます。
将来の売却益で大きな利益を得たい方や、積極的にリスクを取って高いリターンを狙いたい方には、成長株ETFや個別成長株への投資がおすすめです。
VYMはあくまで配当収入を重視する投資家向けの商品といえるでしょう。
理由⑦配当の自動再投資ができず複利効果を活かしにくい
VYMの大きなデメリットの一つが、配当金の自動再投資ができない点です。
投資信託なら配当を自動的に再投資して複利効果を最大化できますが、ETFでは配当金は現金で受け取るしかありません。
手動で再投資しようとすると、その都度売買手数料がかかり、少額の配当では手数料負けしてしまうリスクもあります。
複利効果を最大限に活かしたい投資家にとって、この点はVYMをおすすめしない大きな理由の一つです。
複利効果を最大限に活かしたいなら、年平均29%の実績を持つGFマネジメントのような複利運用可能なヘッジファンドがおすすめです。
VYMのメリット:おすすめしないと言われても魅力はある
ここまでVYMをおすすめしない理由を見てきましたが、決して悪い投資先というわけではありません。
むしろ、投資目的がマッチすれば非常に優れたETFといえます。
ここからは、VYMの魅力的なメリットを4つご紹介しましょう。
- メリット①少額から分散投資を始められる
- メリット②500以上の銘柄に自動で分散される
- メリット③安定した配当収入を得られる
- メリット④経費率0.06%の低コストで運用できる
メリット①少額から分散投資を始められる
VYMの大きな魅力は、1株から購入できる手軽さにあります。
2025年3月時点の株価は約129ドルなので、日本円にすると約1万9,000円程度から投資を始められます。
まとまった資金がなくても、米国の優良企業529社に分散投資できるのは大きなメリットです。
個別株で同じような分散投資をしようとすると、数百万円以上の資金が必要になります。
少額から始めたい投資初心者にとって、VYMは最適な選択肢の一つといえるでしょう。
メリット②500以上の銘柄に自動で分散される
VYMは529銘柄という圧倒的な分散効果を持っています。
同じ高配当ETFのSPYDやHDVは約80銘柄なので、VYMの分散度は群を抜いています。
これだけ多くの銘柄に分散されていれば、個別企業の業績悪化による影響を最小限に抑えられます。
セクターも金融、産業、ヘルスケアなど幅広く分散されています。
リスクを抑えた運用を心がけたい投資家にとって、この分散効果は大きな安心材料になるはずです。
メリット③安定した配当収入を得られる
VYMは四半期ごとに配当金が支払われるため、年4回の定期収入を得ることができます。
配当利回りは2.63%と高配当ETFの中では控えめですが、それでも銀行預金や国債と比べれば十分に魅力的な水準です。
しかも、長期的には増配傾向にあるので、将来的にはより多くの配当金を受け取れる可能性があります。
リタイア後の生活費の一部として、あるいは再投資の原資として、安定した配当収入は投資家にとって心強い味方になるでしょう。
メリット④経費率0.06%の低コストで運用できる
VYMの経費率はわずか0.06%と、ETFの中でもトップクラスの低さです。
100万円投資しても年間600円しかコストがかからない計算になります。
アクティブファンドなら1~2%の信託報酬がかかることを考えると、この低コストは驚異的です。
長期投資において、コストの差は最終的なリターンに大きく影響します。
低コストで米国高配当株に投資したいなら、VYMは最有力候補になるでしょう。
VYMの運用シミュレーション:配当金の積み上げ効果を検証
実際にVYMに投資したら、どれくらいのリターンが期待できるのでしょうか?
ここでは500万円を投資した場合のシミュレーションを通じて、配当金の積み上げ効果を具体的に見ていきます。
積立投資と一括投資、それぞれのパターンで検証してみましょう。
5年間運用した場合のリターンを検証
まずは5年間の運用でどうなるか見てみましょう。
配当利回り3%と仮定してシミュレーションします。
積立投資の場合(毎月8.3万円×60回=総額498万円)
- 投資元本:498万円
- 受取配当金:約39万円
- 5年後の評価額:537万円(資産成長率7.88%)
一括投資の場合(500万円を最初に投資)
- 投資元本:500万円
- 受取配当金:75万円
- 5年後の評価額:575万円(資産成長率15%)
一括投資のほうが配当金を多く受け取れることがわかります。
ただし、積立投資は時間分散によるリスク軽減効果があることも忘れてはいけません。
10年間運用した場合のリターンを検証
次に10年間の長期運用ではどうなるでしょうか。
時間をかけるほど配当の威力が発揮されます。
積立投資の場合(毎月4.17万円×120回=総額500万円)
- 投資元本:500万円
- 受取配当金:約77万円
- 10年後の評価額:577万円(資産成長率15.4%)
一括投資の場合(500万円を最初に投資)
- 投資元本:500万円
- 受取配当金:150万円
- 10年後の評価額:650万円(資産成長率30%)
10年間では一括投資なら元本の30%もの配当金を受け取れる計算です。
長期保有による配当の積み上げ効果がはっきりと表れていますね。
これでも物足りない方は、ヘッジファンドとの詳細な比較結果をご確認ください。VYMとは桁違いの成長が期待できます。
配当再投資による複利効果を検証
残念ながら、ETFでは配当の自動再投資ができません。
これは大きなデメリットです。
投資信託なら配当を自動的に再投資できるので、複利効果を最大限に活かせます。
しかしVYMのようなETFでは、配当金は現金で受け取るしかありません。
もし手動で配当を再投資したとしても、その都度売買手数料がかかります。
少額の配当では手数料負けしてしまう可能性もあるでしょう。
複利効果を重視する投資家にとって、この点はVYMをおすすめしない理由の一つになります。
資産の最大化を目指すなら、配当再投資型の投資信託や、そもそも配当を出さない成長株ETFのほうが有利かもしれません。
VYMの低利回りに物足りなさを感じるなら「ヘッジファンド」「プライベートデット」
「VYMはおすすめしない」という結論に至った方へ、代替案をご提案します。
配当利回り2.63%では物足りない投資家向けに、年利10%超の実績を持つプライベートデットファンドとヘッジファンドが注目されています。
これらのファンドは成功報酬制を採用しており、運用成果を上げなければ収入を得られない仕組みです。
つまり、投資家とファンドの利害が一致しているのが最大の特徴といえるでしょう。
- 成功報酬制:利益が出た時のみ手数料発生(VYM:運用成績関係なく経費率0.06%)
- 高い透明性:運用方針・実績を詳細開示(VYM:四半期報告のみ)
- 圧倒的実績:年利12~29%の実績(VYM:配当利回り2.63%)
1位:ハイクアインターナショナル – 年利12%固定の安定運用
プライベートデットファンドは、企業への事業融資を通じて安定収益を狙う運用手法です。
国内では「ハイクアインターナショナル」が代表的な存在で、年間12%(固定)の配当を実現しています。
項目 | ハイクア インターナショナル | VYM |
---|---|---|
期待利回り | 年12%(固定) | 2.63%(変動) |
手数料 | 完全無料 | 年0.06% |
配当頻度 | 3ヶ月毎3% | 四半期配当 |
最低投資額 | 500万円 | 制限なし |
運用の安定性 | 事業融資で安定 | 株価変動の影響大 |
ハイクア社の最大の特徴は、ベトナムの優良日系企業への事業融資に特化している点です。
- 固定年利12%:市場変動に左右されない安定収益
- 手数料完全無料:購入・運用・成功報酬すべて0円
- 透明性抜群:融資先企業の詳細情報を完全開示
- ロックアップなし:いつでも解約可能
年利12%なら約6年で資産が2倍になる計算です。VYMの配当利回り2.63%と比較すると、実質的なリターン差は年9%以上にもなります。
\無料の資料請求のみもOK/
2位:アクション – 年利25.07%の圧倒的実績

アクションは2024年度に年利25.07%という驚異的な成績を達成した新進気鋭のヘッジファンドです。
バリュー株投資とアクティビスト戦略を組み合わせた独自手法で、VYMの配当利回りを大幅に上回るリターンを実現しています。
比較項目 | アクション | VYM |
---|---|---|
2024年実績 | +25.07% | +2.63%(配当のみ) |
手数料体系 | 成功報酬のみ | 固定0.06% |
運用戦略 | バリュー株+アクティビスト | パッシブ運用 |
下落耐性 | ショート戦略で対応 | 市場連動で下落 |
500万円を投資していれば、125万円以上のリターンを得られた計算になります。
- 割安株発掘:機関投資家が見落とした優良企業を厳選
- アクティビスト活動:企業価値向上に積極的に関与
- 分散投資:複数セクターへのリスク分散を実施
\新進気鋭のヘッジファンド/
3位:GFマネジメント – J-Prime戦略で年平均29%

GFマネジメントは、モルガン・スタンレー出身のファンドマネージャーが運用する実力派ヘッジファンドです。
独自の「J-Prime戦略」により、過去5年で年平均29%という圧倒的な実績を誇ります。
実績比較 | GFマネジメント | VYM |
---|---|---|
過去5年年平均 | 29% | 2.63%(配当のみ) |
投資対象 | 日本大型優良株 | 米国高配当株 |
運用手法 | アクティブ運用 | パッシブ運用 |
運用責任者 | モルガン・スタンレー出身 | バンガード |
1000万円を5年間運用していれば、約3600万円になっていた計算です。
- 厳選投資:日本の大型優良株20~30銘柄に集中投資
- バリュー重視:割安に放置された優良企業を発掘
- リスク管理:1銘柄10%以下の配分で分散効果
\500万円~の投資も相談可/
投資額別シミュレーション比較
実際の投資額で比較すると、代替投資先の優位性がより明確になります。
運用先 | 500万円 (5年後) | 1000万円 (5年後) | 2000万円 (5年後) |
---|---|---|---|
VYM | 約570万円 | 約1,140万円 | 約2,280万円 |
ハイクア | 約880万円 | 約1,760万円 | 約3,520万円 |
アクション | 約1,525万円 | 約3,050万円 | 約6,100万円 |
GF マネジメント | 約1,800万円 | 約3,600万円 | 約7,200万円 |
※アクションは2024年実績25.07%が継続した場合の試算
この差額を見れば、「VYMはおすすめしない」と言われる理由が明確に理解できるでしょう。
投資目的別:VYMが向いている人・向いていない人の特徴
VYMへの投資を検討する前に、自分の投資目的と合っているか確認することが大切です。
ここまで見てきたように、VYMには明確なメリット・デメリットがあります。
どんな人に向いていて、どんな人には向いていないのか、具体的な特徴を整理してみましょう。
VYMへの投資が向いている人の特徴
VYMは安定した配当収入を長期的に得たい人に最適です。
たとえば、定年退職後の生活費の一部として配当金を活用したい方や、給与以外の収入源を作りたいサラリーマンの方などが該当します。
年4回の配当は、定期的なお小遣いのような感覚で受け取れるでしょう。
また、リスクを抑えた運用をしたい投資初心者にもおすすめです。
529銘柄への分散投資により、個別株のような大きな値下がりリスクは避けられます。
さらに、米国企業の成長に長期的に投資したい方にも向いています。
VYMは米国の優良企業で構成されているため、アメリカ経済の成長とともに資産を増やしていけるでしょう。
VYMへの投資が向いていない人の特徴
一方で、短期間で大きな利益を狙いたい人にはVYMは向いていません。
デイトレードやスイングトレードで利益を上げたい方は、もっと値動きの激しい個別株やレバレッジETFを選ぶべきでしょう。
VYMの値動きは緩やかすぎて、短期売買には適していません。
また、税金の手続きが面倒だと感じる人も避けたほうがよいかもしれません。
米国ETFは確定申告が必要になるため、税務処理に慣れていない方には負担になります。
資産を最速で増やしたい若い世代の方も、VYMよりは成長株ETFやヘッジファンドのほうが目的に合っているでしょう。
具体的には、ハイクアインターナショナル、アクション合同会社、GFマネジメントなどの選択肢があります。
時間を味方につけられる若いうちは、もっとアグレッシブな運用も選択肢に入れてよいはずです。
投資目的に合わせたVYMの活用方法
VYMは単独で投資するより、ポートフォリオの一部として活用するのがおすすめです。
たとえば、資産の30%をVYMのような安定型、50%をS&P500のような成長型、20%をオルタナティブ投資に配分する。
このようなバランス型のポートフォリオなら、リスクを抑えながら着実に資産を増やせます。
年齢によって配分を変えるのも賢い方法です。
若いうちは成長重視で、年齢とともにVYMの比率を高めていきます。
50代になったら配当重視に切り替えるという戦略も有効でしょう。
また、配当金の使い道も重要です。
生活費に充てるのか、再投資するのか、それとも趣味や旅行に使うのか。
目的を明確にすることで、VYMへの投資がより意味のあるものになるはずです。
VYMと他の高配当ETF(SPYD・HDV・SCHD)を徹底比較
米国高配当ETFを選ぶ際、VYM以外にもSPYD、HDV、SCHDという選択肢があります。
それぞれ特徴が異なるため、どれを選ぶべきか迷ってしまいますよね。
ここでは4つのETFを様々な角度から比較して、あなたに最適な高配当ETFを見つけるお手伝いをします。
配当利回りと増配率を比較
まずは最も気になる配当利回りから比較してみましょう。
ETF名 | 配当 利回り | 5年平均 増配率 | 配当頻度 |
---|---|---|---|
VYM | 2.63% | 5.8% | 年4回 |
SPYD | 3.84% | 不安定 | 年4回 |
HDV | 2.68% | 4.2% | 年4回 |
SCHD | 3.10% | 8.5% | 年4回 |
配当利回りだけ見るとSPYDが最も高いですが、増配率が不安定という弱点があります。
一方、SCHDは利回りと増配率のバランスが良く、長期的な配当成長を期待できます。
VYMは利回りこそ控えめですが、安定した増配実績があるのが特徴です。
構成銘柄とセクター分散を比較
次に、分散投資の観点から構成銘柄数を見てみましょう。
ETF名 | 構成 銘柄数 | 上位セクター | 特徴 |
---|---|---|---|
VYM | 529銘柄 | 金融 (22.9%) | 最も分散が効いている |
SPYD | 約80銘柄 | 不動産 (16%) | REITの比率が高い |
HDV | 約75銘柄 | エネルギー (25%) | セクター偏重が目立つ |
SCHD | 約100銘柄 | 情報技術 (13%) | 質の高い銘柄に厳選 |
VYMの529銘柄は圧倒的で、リスク分散を重視する投資家には最適です。
SPYDはREIT比率が高いため、不動産市場の影響を受けやすい点に注意が必要です。
トータルリターンとボラティリティを比較
配当だけでなく、値上がり益も含めたトータルリターンも重要です。
ETF名 | 3年 リターン | ボラ ティリティ | 最大下落率 (過去5年) |
---|---|---|---|
VYM | 7.62% | 中 | -15% |
SPYD | 5.01% | 高 | -35% |
HDV | 7.26% | 中 | -20% |
SCHD | 9.85% | 低 | -12% |
SCHDが最も優秀な成績を収めており、リターンが高くリスクも低いという理想的な結果になっています。
SPYDは配当利回りこそ高いものの、値動きが激しく、トータルリターンも劣っています。
安定性を求めるならVYMかSCHDが無難でしょう。
投資スタイル別のおすすめETFを比較
最後に、投資スタイルに応じたおすすめETFをまとめます。
投資スタイル | おすすめ ETF | 理由 |
---|---|---|
配当重視型 | SPYD | 最高水準の配当利回り |
安定運用型 | VYM | 529銘柄による抜群の分散効果 |
バランス型 | SCHD | 利回りと成長性の両立 |
セクター集中型 | HDV | エネルギーセクターへの投資 |
どのETFも一長一短があるため、自分の投資目的に合わせて選ぶことが大切です。
複数のETFを組み合わせるのも有効な戦略です。
たとえば、VYMで安定性を確保しつつ、SPYDで高配当を狙う。
このようなポートフォリオアプローチなら、それぞれの弱点を補い合えるでしょう。
よくある質問
VYMに関してよく寄せられる質問をまとめました。
投資を検討している方の参考になれば幸いです。
- VYMとS&P500はどちらがおすすめですか?
- VYMは新NISAで購入できますか?
- VYMは楽天証券で購入できますか?
- VYMの評価を教えてください。
- VYMをおすすめしない最大の理由は何ですか?
まとめ
VYMをおすすめしない理由として、配当利回りが2.63%と高配当ETFの中では低めであること、配当の自動再投資ができないこと、大きなキャピタルゲインが期待できないこと、税金手続きが煩雑なことなどを解説してきました。
しかし、529銘柄への分散投資による安定性や、0.06%という低コストで運用できる点、13年連続増配の実績は大きな魅力です。
本格的に資産を増やしたい方には、年利12%のハイクアインターナショナルや、25%超の実績があるアクション・GFマネジメントといったヘッジファンドをおすすめします。
これらの投資先は最低投資額500万円~1000万円と高額ですが、VYMとは比較にならない高いリターンを期待できます。
ヘッジファンドに興味を持たれた方は、まず資料請求可能なハイクアインターナショナルから検討を始めてみてはいかがでしょうか。
投資に正解はありません。VYMの安定性を取るか、ヘッジファンドの高成長性を取るか、自分の目的やリスク許容度に合わせて最適な投資先を選ぶことが成功への第一歩となるでしょう。
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