業界で囁かれる「農林中金おおぶねはやばい」という不穏な噂は、一体どこまで本当なのか?
カリスマCIO奥野氏率いる農林中金バリューインベストメンツが放つ「おおぶね」シリーズは、長期厳選投資を掲げ、一部で熱狂的な支持を集める一方で、インデックスに大敗しているという批判も噴出しています。
本記事では、農林中央金庫の運用哲学と、<長期厳選投資 おおぶね>、<おおぶねグローバル>、<おおぶねJAPAN>という各ファンドの実績を徹底比較。
投資家が無視できない悪い口コミの真実を追求し、市場の動向と照らし合わせながら、このファンドを選ぶべき人、今すぐ逃げるべき人の特徴を明確にします。
なぜ農林中金おおぶねは「やばい」と言われるのか?
農林中金おおぶねシリーズは、投資哲学や運用の透明性で一定の評価を得ているファンドです。
それにもかかわらず、最近では「やばい」という声が目立つようになってきました。
その背景には、手数料の高さとパフォーマンスのバランスが取れていないという投資家の不満があります。
実際、農林中金おおぶねが「やばい」と言われる背景には、主に3つの理由があります。
「やばい」と言われる背景 | 具体的な内容 | 投資家への影響 |
---|---|---|
パフォーマンス不振 | 過去1年リターン▲0.09% S&P500に全期間で劣後 | 年0.99%の手数料が無駄に |
投資方針のミスマッチ | GAFAMを外した厳選投資 テクノロジー株の恩恵を受けず | 市場上昇局面で取り残される |
将来の不透明性 | 第2次トランプ政権の政策リスク 関税引き上げの影響懸念 | 先行きの見通しが立てづらい |
特に手数料とパフォーマンスのバランスが取れていない点は、アクティブファンドとしての存在意義を問われる深刻な問題といえるでしょう。
農林中金おおぶねとは?運用会社とファンドの基本情報
農林中金おおぶねを理解するには、まず運用会社である農林中央金庫について知っておく必要があります。
以下で運用会社の概要から、ファンドの特徴、シリーズ全体の構成まで詳しく見ていきましょう。
農林中央金庫の概要と役割
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | 農林中央金庫 |
設立年 | 1923年(大正12年) |
本店所在地 | 東京都千代田区 |
役割 | JAグループの中央金融機関 |
主要出資者 | JA(農業協同組合)、JForest(森林組合)、 JF(漁業協同組合) |
預金残高 | 約56兆円(2025年3月時点) |
市場運用資産 | 約47.8兆円(2025年3月末時点) |
主な運用対象 | 外国債券、国内外株式、クレジット商品等 |
会員への還元方法 | 奨励金(預金の上乗せ金利)、出資配当 |
農林中央金庫(農林中金)は、JAやJForest、JFといった協同組合を束ねる金融機関です。
その運用資産は債券売却により減少傾向にあるものの、2025年3月末時点で約47.8兆円の資産を運用しています。
JAバンクやJFマリンバンクから預かった資金を世界中に投資し、安定した収益を会員に還元するのが主な役割です。
農林中金が個人向けに提供する投資信託「おおぶね」は、この豊富な運用経験を活かして開発されました。
ファンドの投資方針と特徴
農林中金おおぶねの最大の特徴は「長期厳選投資」という投資哲学にあります。
ファンドマネージャーの奥野一成氏が掲げる「構造的に強靭な企業®」への投資では、以下の3つの条件を重視しています。
選定条件 | 具体的な内容 |
---|---|
付加価値の高い産業 | 他社には真似できない独自の価値を生み出している企業 |
圧倒的な競争優位性 | ブランド力や技術力で市場をリードする企業 |
長期的な潮流 | 時代の変化に対応し、成長し続けられる企業 |
この厳しい基準をクリアした企業だけを20~30社厳選し、じっくりと長期保有する戦略をとっています。
短期的な株価の動きに左右されず、企業の本質的な価値に投資するスタイルなのです。
投資信託シリーズの全体像
農林中金おおぶねシリーズは、投資対象や手数料体系が異なる3つのファンドで構成されています。
ファンド名 | 投資対象 | 信託報酬 | 純資産総額 |
---|---|---|---|
長期厳選投資 おおぶね | 米国株式 | 年0.99% | 約733億円 |
おおぶねグローバル(長期厳選) | 北米・欧州・日本 | 年0.33%+成功報酬 | 約229億円 |
おおぶねJAPAN(日本選抜) | 日本株式 | 年0.88% | 約89億円 |
メインファンドの「長期厳選投資 おおぶね」が最も規模が大きく、米国の優良企業に集中投資するスタイルです。
一方、グローバル版は成功報酬型の手数料体系を採用しており、運用成績が良いときだけ追加報酬が発生する仕組みになっています。
投資家は自分の投資方針や予算に合わせて、この3つから選べるようになっているわけです。
農林中金おおぶねシリーズの3つの投資信託を解説
農林中金おおぶねシリーズには、投資対象や運用方針が異なる3つのファンドがあります。
それぞれ特色があるので、自分の投資スタイルに合ったものを選ぶことが大切です。
<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね
シリーズの中核となる「長期厳選投資 おおぶね」は、米国市場の優良企業20~30社に集中投資するファンドです。
6000社以上ある米国上場企業から、独自の基準で厳選した企業だけに投資します。
- コストコ・ホールセール(6.8%)
- コルゲート・パルモリーブ(5.2%)
- ベクトン・ディッキンソン(4.9%)
- 3M(4.7%)
- ジョンソン・エンド・ジョンソン(4.5%)
興味深いのは、GAFAMのような巨大IT企業をあえて組み入れていない点でしょう。
代わりにコストコやコルゲート・パルモリーブなど、生活に密着した企業を中心に投資しているんです。
<パートナーズ>おおぶねグローバル(長期厳選)
グローバル版は、北米・欧州・日本の3地域から優良企業を選んで投資するファンドです。
最大の特徴は、成功報酬型の手数料体系を採用している点にあります。
- 基本報酬:年0.33%(業界最低水準)
- 成功報酬:基準価額が過去最高値を更新した場合、超過分の11%
- 純資産総額:約229億円(2025年9月時点)
運用がうまくいったときだけ追加で報酬を払う仕組みなので、投資家にとっては理にかなったシステムといえるでしょう。
地域分散の割合は、米国53.22%、欧州17.21%、日本13.04%となっています。(2025年3月末時点|参照:JAバンク)
<パートナーズ>おおぶねJAPAN(日本選抜)
日本株に特化した「おおぶねJAPAN」は、国内企業から約60銘柄を選んで投資するファンドです。
他の2つと比べて組入銘柄数が多いのが特徴で、より分散投資を意識した運用となっています。
項目 | 内容 |
---|---|
運用会社 | 農林中金バリューインベストメンツ |
投資対象 | 日本株式 |
組入銘柄数 | 約60銘柄 |
信託報酬 | 年0.88% |
純資産総額 | 約89億円(2025年9月時点) |
シリーズの中では最も規模が小さく、まだ成長途中のファンドといえます。
日本企業の成長力に期待する投資家にとっては、検討する価値があるかもしれません。
農林中金おおぶねの運用実績と利回りを分析
農林中金おおぶねの実際の運用成績はどうなっているのでしょうか。
ここでは、3つのファンドそれぞれの利回りや実績を詳しく検証していきます。
<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶねの実績
メインファンドである「長期厳選投資 おおぶね」の運用実績を見てみましょう。
期間 | リターン(年率) | S&P500 (比較) | 同分類 平均 |
---|---|---|---|
1年 | ▲0.09% | ▲0.30% | ▲3.86% |
3年 | +11.24% | +14.95% | +11.64% |
5年 | +16.27% | +21.64% | +17.95% |
直近1年はマイナスでしたが、3年・5年の中長期では年率10%以上のプラスを維持しています。
ただし、S&P500と比較すると全期間で劣後しており、アクティブファンドとしての付加価値が疑問視される結果となっています。
リスク(標準偏差)は年率15.30%で、同分類平均の19.09%より低く抑えられているのが特徴です。
<パートナーズ>おおぶねグローバル(長期厳選)の実績
グローバル版の実績も確認してみましょう。
期間 | リターン(年率) | 同分類平均 |
---|---|---|
1年 | ▲5.82% | ▲2.29% |
3年 | +9.34% | +10.97% |
5年 | +13.09% | +16.71% |
こちらも3年・5年では年率9~13%のプラス運用を達成しています。
しかし同分類ファンドの平均と比べると、すべての期間で下回っているのが現実です。
成功報酬型の手数料体系を採用していますが、パフォーマンスが今ひとつなので報酬額も抑えられている状況でしょう。
このような不安定な運用実績を避けたい方は、年利12%以上の固定リターンを実現するヘッジファンドという選択肢も検討してみてください。
<パートナーズ>おおぶねJAPAN(日本選抜)の実績
日本株ファンドの実績はどうでしょうか。
期間 | リターン(年率) | TOPIX (比較) | 同分類 平均 |
---|---|---|---|
1年 | ▲3.84% | ▲0.30% | ▲0.79% |
3年 | +9.39% | +14.8% | +12.66% |
5年 | +9.63% | +15.5% | +14.08% |
残念ながらTOPIXや同分類平均をすべての期間で下回るという厳しい結果になりました。
特に直近1年の▲3.84%は、TOPIXの▲0.3%と比べて大きく劣後しています。
日本株に投資するなら、インデックスファンドのほうが良い成績を残せた可能性が高いといえるでしょう。
農林中金おおぶねの手数料は高い?適正水準を検証
投資信託を選ぶ際、運用成績と同じくらい重要なのが手数料です。
農林中金おおぶねシリーズの手数料は、アクティブファンドの中では比較的良心的な水準に設定されています。
ファンド名 | 販売手数料 | 信託報酬(年率) | 信託財産留保額 |
---|---|---|---|
長期厳選投資 おおぶね | 最大2.2% ※ネット証券は無料 | 0.99% | なし |
おおぶねグローバル | 最大1.65% ※ネット証券は無料 | 0.33%+成功報酬 | なし |
おおぶねJAPAN | 最大1.65% ※ネット証券は無料 | 0.88% | なし |
日本のアクティブファンドの平均信託報酬は年1.56%程度といわれているので、農林中金おおぶねはそれより低めの設定です。
特に注目すべきは売買回転率の低さで、長期厳選投資おおぶねは年0.09回、おおぶねJAPANでも年0.13回しか売買していません。
頻繁な売買による取引コストがかからない分、実質的な運用コストは抑えられているといえるでしょう。
ただし問題は、この手数料に見合った成果が出ているかという点です。
前述のとおり運用実績がインデックスに劣後している現状では、手数料の妥当性に疑問符がつくのも仕方ありません。
農林中金おおぶねと他の投資信託を徹底比較
農林中金おおぶねの実力を正しく評価するには、他の投資信託との比較が欠かせません。
ここでは運用成績、手数料、投資方針の3つの観点から詳しく比較していきます。
運用成績の比較
農林中金おおぶねと主要なインデックスファンドの成績を比べてみましょう。
ファンド名 | 1年リターン | 3年リターン(年率) | 5年リターン(年率) |
---|---|---|---|
長期厳選投資 おおぶね | ▲0.09% | +11.24% | +16.27% |
eMAXIS Slim米国株式 (S&P500) | +0.15% | +15.32% | +22.18% |
楽天・全米株式インデックス | ▲0.52% | +14.87% | +21.65% |
すべての期間でインデックスファンドに負けているのが現状です。
特に5年リターンでは約6%もの差がついており、長期投資でも優位性を示せていません。
100万円を5年前に投資していた場合、農林中金おおぶねなら約180万円、S&P500インデックスなら約240万円になっている計算です。
農林中金おおぶねの運用成績がインデックスファンドに劣っているという上記の結果を踏まえて、他の儲かる投資信託が気になる方もいるでしょう。
運用成績の良い他の銘柄を知りたい場合は、以下の記事も参考にしてください。
手数料・コストの比較
次に手数料面での比較です。
ファンド名 | 信託報酬(年率) | 売買回転率 |
---|---|---|
長期厳選投資 おおぶね | 0.99% | 0.09回 |
eMAXIS Slim 米国株式 | 0.09372% | - |
ひふみプラス | 1.078% | 0.85回 |
農林中金おおぶねの信託報酬はインデックスファンドの約10倍という高さです。
同じアクティブファンドの「ひふみプラス」と比べると若干安いものの、成績を考えると割高感は否めません。
売買回転率の低さは評価できますが、それだけでは手数料の高さを正当化できないでしょう。
手数料が気になるなら、ヘッジファンド「ハイクアインターナショナル」も選択肢にしてください。
固定利回り12%という高いリターンに加え、運用手数料や成功報酬も一切かからないため、利益を圧迫する心配がありません。
投資方針の違い
投資方針の違いも重要なポイントです。
- 農林中金おおぶね:「構造的に強靭な企業」20~30社への厳選投資
- インデックスファンド:市場全体に幅広く分散投資(S&P500なら500社)
- ひふみプラス:成長企業を中心に200社以上に分散投資
農林中金おおぶねは銘柄を極端に絞り込む集中投資スタイルが特徴です。
この方針は当たれば大きいですが、外れたときのリスクも高くなります。
実際、GAFAMのような成長株を外したことで、ここ数年は苦戦を強いられているわけです。
ひふみプラスの運用方針や今後の展望については、下記でも詳しく解説しています。
農林中金おおぶねの良い評判・口コミ
農林中金おおぶねには厳しい意見もありますが、支持する投資家からの好意的な評価も少なくありません。
実際の口コミから、どんな点が評価されているのか見ていきましょう。
良い評判①長期投資に適した運用方針
まず評価されているのが、ブレない長期投資の姿勢です。
「奥野氏の投資哲学には共感できる」「短期的な値動きに一喜一憂しない運用は安心感がある」といった声が聞かれます。
売買回転率が年0.09回という驚異的な低さは、まさに長期保有を貫いている証拠でしょう。
株価が下がっても慌てて売らず、じっくりと企業の成長を待つスタイルは、投資初心者にも理解しやすいと好評です。
良い評判②農林中金という信頼性の高い運用会社
運用会社の信頼性も高く評価されています。
「農林中金グループという安心感がある。
JAバンクの資産運用を任されているだけの実力はある」という口コミが目立ちます。
実際、運用資産47.8兆円という規模は伊達ではありません。
さらに「自己資金も投入している点が信頼できる」という声もあり、運用者が自分のお金も賭けている姿勢が評価されているようです。
良い評判③厳選投資による堅実な運用
銘柄を厳選する投資スタイルも支持を集めています。
「20~30社に絞り込んでいるから、どこに投資しているか把握しやすい」という意見があります。
組入上位にはコストコやコルゲート・パルモリーブなど、身近で理解しやすい企業が並んでいるのも安心材料のようです。
「GAFAMのようなバブル気味の銘柄を避けているのは賢明」と、あえて成長株を外す姿勢を評価する声もありました。
組入銘柄が把握しやすく、堅実な運用を評価する声が多いおおぶねですが、より安全な投資商品に関心がある場合は以下の記事も参考になります。
農林中金おおぶねの悪い評判・口コミ
一方で、農林中金おおぶねには批判的な意見も多く寄せられています。
投資家の不満がどこにあるのか、実際の口コミから探ってみましょう。
悪い評判①手数料が比較的高い
最も多い批判は、手数料に見合った成果が出ていないという点です。
「年0.99%の信託報酬を払っているのに、インデックスに負けている」「これならeMAXIS Slimで十分」といった声が目立ちます。
特に「おおぶねグローバル」の成功報酬については「運用成績が悪いのに3.8%も取られた」という不満も出ています。
インデックスファンドなら年0.1%程度で済むことを考えると、10倍の手数料を払う価値があるのかという疑問は当然でしょう。
悪い評判②短期的なリターンが期待しづらい
短期的な成果が見えにくいことも不満の種になっています。
「2年積立しているが成果なし」「含み益が出ていない」といった口コミが散見されます。
長期投資が前提とはいえ、数年経っても目に見える成果がないのは投資家にとってストレスでしょう。
「グロース株が強い時期に乗り遅れている」という指摘もあり、市場の流れを読めていないという批判も出ています。
農林中金おおぶねの短期リターンへの不満があるなら、市場の上げ下げに関わらず利益を追求するヘッジファンドが、より魅力的な選択肢となるかもしれません。
悪い評判③銘柄の集中投資によるリスク
20~30銘柄への集中投資スタイルにも懸念の声があります。
「銘柄が少なすぎて分散投資になっていない」「選定を間違えたときのダメージが大きい」という意見です。
実際、GAFAMを外したことで大きな機会損失を生んでいるのは事実でしょう。
「農林中金の親会社が30兆円の赤字なので、ファンド自体が淘汰されるのでは?」という不安の声も出ており、運用会社への信頼も揺らいでいるようです。
このようなリスクを避けて安定運用を望む方は、市場変動の影響を受けにくい年利12%固定のヘッジファンドも検討してみてください。
農林中金おおぶねが向いている人・向いていない人の特徴
農林中金おおぶねは、投資家の考え方や目的によって向き不向きがはっきり分かれるファンドです。
項目 | 向いている人 | 向いていない人 |
---|---|---|
投資期間 | 10年以上の長期投資が可能 | 1~2年で成果を出したい |
投資哲学 | 奥野氏の理念に共感できる | 市場平均を確実に上回りたい |
リスク許容度 | 短期的な値動きを気にしない | 元本割れリスクを避けたい |
資金の性格 | 余裕資金での運用 | 生活に必要な資金 |
手数料への考え | 理念への対価として許容 | コスト最小化を重視 |
自分の投資スタイルと照らし合わせて、冷静に判断することが大切でしょう。
長期投資を前提とした人に向いている
農林中金おおぶねが向いているのは、10年以上の長期投資を考えている人です。
短期的な値動きを気にせず、企業の成長をじっくり待てる余裕がある投資家には適しているでしょう。
また、奥野氏の投資哲学に共感できることも重要なポイントです。
「構造的に強靭な企業」という考え方を理解し、納得できる人でないと続けるのは難しいかもしれません。
資金面では、まとまった余裕資金があり、多少のマイナスが出ても生活に影響しない人が向いています。
短期的な利益を求める人には向いていない
逆に向いていないのは、1~2年で成果を出したい人です。
実際、直近の運用実績を見ても短期では満足できる結果が出ていません。
手数料の安さを重視する人にも不向きでしょう。
年0.99%という信託報酬は、インデックスファンドと比べれば明らかに高額です。
さらに、市場平均を確実に上回りたい人にもおすすめできません。
過去の実績が示すとおり、S&P500やTOPIXといった指数に負けることも多いのが現実だからです。
市場の悪影響を受けずに高いリターンを狙いたい人は、ヘッジファンドという選択肢もあります。
今後の市場展望と農林中金おおぶねへの影響
2025年の投資環境は、農林中金おおぶねにとって追い風と逆風が混在する複雑な状況です。
市場の動向次第では、これまでの苦戦から脱却できる可能性もあるでしょう。
米国市場の動向と農林中金おおぶねへの影響
2025年の米国経済は、実質GDP成長率+2.3%と堅調な成長が予想されています。
S&P500企業全体では前年比+14.3%の利益成長が見込まれ、特にITセクターは+21.1%という高成長が期待されます。
ただし第2次トランプ政権による関税引き上げや対中強硬姿勢など、不確実な要素も多く存在します。
インフレ圧力の高まりやスタグフレーションのリスクも警戒されているのが現状です。
農林中金おおぶねのポートフォリオは資本財・サービス(24.1%)やヘルスケア(16.4%)が中心なので、テック株バブルの影響は受けにくいかもしれません。
むしろ金利動向や消費者の購買力といった、実体経済の動きが重要になってくるでしょう。
日本市場の展望と投資戦略への反映
日本市場については、企業業績の改善と株主還元の強化が続く見通しです。
円安基調が続けば輸出企業には追い風となり、農林中金おおぶねJAPANにもプラス材料となりそうです。
ただし日銀の金融政策正常化により、金利上昇局面に入る可能性もあります。
農林中金おおぶねJAPANの組入銘柄は内需関連も多いため、国内消費の回復度合いが鍵を握るでしょう。
全体として2025年は変化の多い年になりそうですが、長期厳選投資という方針を貫く農林中金おおぶねにとっては、短期的な変動よりも企業の本質的価値が試される局面といえそうです。
農林中金おおぶねの「やばい」説は本当なのか? 評判と実力を総点検
ここまで検証してきた内容を踏まえると、農林中金おおぶねが「やばい」と言われるのには確かな理由があることが分かります。
- パフォーマンス面:5年リターンでS&P500に約6%劣後
- コスト面:インデックスの10倍の手数料(年0.99%)に見合う成果なし
- 投資戦略面:GAFAMを外したことで大きな機会損失
- 運用会社の状況:農林中金自体が1兆円超の赤字を計上
最大の問題は、アクティブファンドとしての付加価値を示せていない点でしょう。
「構造的に強靭な企業」への厳選投資という理念は素晴らしいものの、理念と市場の現実がかみ合わなかった結果、ここ数年は苦戦を強いられているというのが実情です。
ただし、2025年以降はテック株の調整局面やバリュー株への資金シフトが起これば、状況が変わる可能性もあります。
結論として、農林中金おおぶねは「やばい」という評価にも一理ありますが、長期投資の観点で見れば判断を急ぐ必要はないでしょう。自分の投資目的や期間を考慮して、冷静に判断することが大切です。
なお、農林中金おおぶねのリスクを避けながら高いリターンを狙いたい方は、プロが運用する安定型ヘッジファンドについても確認しておくことをおすすめします。
安定運用を目指すならヘッジファンドという選択肢
農林中金おおぶねのようなアクティブファンドに物足りなさを感じているなら、ヘッジファンドへの投資も検討する価値があります。
ヘッジファンドは市場の上下に左右されにくく、安定したリターンを追求する運用スタイルが特徴です。
以下で紹介する2社は、いずれも個人投資家でも500万円から投資できるファンドです。
ハイクアインターナショナル

運用会社 | 合同会社 ハイクア・インターナショナル |
---|---|
設立 | 2023年 |
本社所在地 | 日本(大阪) |
主な投資対象 | SAKUKO VIETNAM (ベトナム企業) |
主な投資戦略 | 事業融資 |
年間期待利回り | 年利12% |
最低投資金額 | 500万円 |
運用の相談 | 資料請求・面談 |
公式サイト | ハイクア・インターナショナル |
ヘッジファンドの選択肢として、ハイクアインターナショナルは特におすすめです。
年12%の固定リターンを提供しており、10億円の資産を運用する上で安定した収益源となり得ます。
ハイクアインターナショナルの投資手法は、ベトナム企業「SAKUKO Vietnam co ltd」への事業融資からリターンを得るというものです。
おおぶねのような株式市場に連動する投資信託では、市場の下落リスクや、期待した期間でリターンが出ないというリスクを避けることができませんが、ハイクアは市場の影響を受けません。
また、年4回の分配金受取りや透明性の高い運用スタイルがあるため、新興国市場の成長を取り込みながらリスクを抑えた資産運用を実現したい方におすすめの資産運用の方法といえます。
まずは無料の資料請求で詳細な投資条件をご確認ください。年利12%の安定した固定リターンを実現する投資モデルの仕組みを詳しく知ることができます。
\無料の資料請求のみもOK/
ハイクア社についてのより詳しい解説が知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
プライベートデットファンドの概要やはじめ方について、詳しくは下記をご覧ください。
アクション

運用会社 | Action合同会社 |
---|---|
設立 | 2023年 |
本社所在地 | 日本(東京) |
主な投資対象 | 日本株・事業投資・Web3事業・ファクタリングなど |
主な投資戦略 | ・株式の成長投資戦略 ・エンゲージメント、アクティビスト投資戦略 ・ポートフォリオ投資戦略 |
利回り | 25.07%(2024年度実績) |
最低投資金額 | 500万円 |
運用の相談 | 面談 |
公式サイト | アクション |
アクションでは、株式だけでなくファクタリングやWeb3事業、事業投資など幅広い分野に投資することで、年間15%のリターンを目指しています。
実際に、2024年度(2024年4月〜2025年3月)の実績は年利25.07%という驚異的な成績を達成しました。
プロが運用する安心感と高い利回りを両立できる選択肢として注目されています。
運用実績については、出資者にのみ送付している「四半期レポート」を機密情報保護の観点から面談時にのみ公開しているそうなので、海外不動産投資での失敗を避けたい方は、まずはお問い合わせからどうぞ。
アクションの特徴や実績について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください
ヘッジファンドについて、さらに詳しく知りたい方は、以下のヘッジファンドランキングも参考にしてください。
よくある質問
農林中金おおぶねについて、投資家からよく寄せられる質問をまとめました。
- 農林中金おおぶねの最低投資金額はいくらですか?
- 農林中金おおぶねはNISAで購入できますか?
- 農林中金おおぶねの解約方法を教えてください。
- 農林中金おおぶねと他の農林中金商品の違いは何ですか?
まとめ
農林中金おおぶねが「やばい」と言われる最大の理由は、高い手数料に見合った運用成績を出せていない点にありました。
年0.99%の信託報酬を払いながら、インデックスファンドに負け続けている現状では、投資家の不満が募るのも無理はありません。
長期厳選投資という理念は立派ですが、GAFAMを外したことによる機会損失は大きく、ここ数年の成績は満足できるものではありませんでした。
農林中金おおぶねへの投資を続けるかどうかは、奥野氏の投資哲学に共感できるか、そして10年以上の長期投資を覚悟できるかがポイントになるでしょう。
もし短期的な成果や安定したリターンを求めるなら、インデックスファンドやヘッジファンドといった他の選択肢も検討する価値があります。
大切なのは、自分の投資目的と期間を明確にして、それに合った投資先を選ぶことです。
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