ヘッジファンドダイレクトの評判を調べると、良い評判がある一方で、悪い評判も目立ち不安があるでしょう。
結論、ヘッジファンドダイレクトは、投資助言契約額1,432億円を超える大手のヘッジファンド会社で、安心して利用できるでしょう。
前身である「アブラハムプライベートバンク」が金融庁から6か月の業務停止処分を受けたのが悪い評判の原因です。
しかし、現在は長期的に安定した実績も出てきており、信頼度が回復してきているといえるでしょう。
この記事では、ヘッジファンド ダイレクトの評判について、メリットやデメリット、おすすめのヘッジファンド会社などを詳しく解説いたします。
ヘッジファンドダイレクトとは?評判を徹底解説

ヘッジファンドダイレクトは、2008年に設立された投資助言会社です。
タクシー広告で目にする機会も多く、累計で1432億円を超える投資助言契約額を誇っています。
主に個人投資家向けに海外ヘッジファンドへの投資をサポートしているのが特徴です。
ヘッジファンドダイレクトの特徴をもっと深ぼってみていきましょう。
代表の高岡壮一郎氏はどんな人?
項目 | 詳細 |
---|---|
学歴 | 東京大学卒業、スタンフォード大学経営大学院修了 |
職歴 | 三井物産株式会社 → あゆみトラストグループ起業 |
専門分野 | 海外投資、M&A、フィンテック領域 |
著書 | 「富裕層のNo.1投資戦略」「富裕層のためのヘッジファンド投資入門」 |
高岡壮一郎氏は、東京大学を卒業後、三井物産で海外投資審査や新規事業立ち上げに携わってきました。
2005年にあゆみトラストグループ (旧アブラハムグループ) を起業し、フィンテック領域で18年以上の経験を積んでいます。
スタンフォード大学の経営大学院プログラムも修了しており、グローバルな金融知識と豊富な実務経験を兼ね備えた経営者といえるでしょう。
さらに、高岡氏は金融系の講演会やメディアでも活躍中で、「富裕層のNo.1投資戦略」や「富裕層のためのヘッジファンド投資入門」といった書籍も出版しています。
ヘッジファンドダイレクトは投資助言を行う会社
ヘッジファンドダイレクトは、投資家とヘッジファンドをつなぐ仲介役として機能しています。
直接的な資産運用は行わず、顧客の意向に合ったヘッジファンドを提案するのが主なサービスです。
個人では手が届きにくい海外ファンドへの投資も、日本語でのサポートを受けながら実現できるのが大きな魅力といえます。
具体的なサポート内容は以下のとおりです。
- 投資家の希望に沿った投資先の提案
- 投資に関するアドバイスの提供
- 投資後のファンド状況のモニタリング
- ファンドから送られるレポートの説明
- ファンド売却時の現金化サポート
ただし、仲介会社を通すことで手数料が発生するため、コスト面では直接投資よりも高くなる点は理解しておきましょう。
その他のメリット・デメリットについては、後述する「ヘッジファンドダイレクトの良い評判・口コミ」と「ヘッジファンドダイレクトの悪い評判・口コミ」をご覧ください。
ヘッジファンドダイレクトの運用実績
ヘッジファンドダイレクトが扱う商品の運用実績は、ファンドによってさまざまです。
主な投資先のファンドは以下のとおりです。
平均利回り | 特徴 | |
---|---|---|
シンガポールのファンドA | 17.0% | グローバルマクロ戦略を使う |
ニューヨークのファンドB | 9.42% | 23年間の運用実績 |
ロンドンのファンドC | 6.2% | 複数のファンドに分散投資 |
ただし、公式サイトに掲載されている商品が上位の成績を収めたファンドである可能性もあるため、実際の面談で詳しい情報を確認することをおすすめします。
ヘッジファンドダイレクトの必要な最低出資額
ヘッジファンドダイレクトの最低投資金額は2,000万円からとなっています。
ヘッジファンドダイレクトは、富裕層向けのサービスとして位置づけられているため、一般的な個人投資家にとってはハードルが高いかもしれません。
まとまった資金がある方や、退職金などで大きな金額を運用したい方には適しているでしょう。
なお、2,000万円という金額設定は、海外の優良ヘッジファンドに投資するための必要最低限のラインといえます。
より少額から始めたい場合は、国内のヘッジファンドを検討するのも一つの選択肢です。
国内のヘッジファンドをお探しの方は、以下の記事もご覧ください。
ヘッジファンドダイレクトの手数料体系
ヘッジファンドダイレクトを利用する際は、複数の手数料が発生します。
まず投資助言会社であるヘッジファンドダイレクトに支払う手数料として、初年度は投資額の3%、2年目以降は年間0.9%のサービス利用料がかかります。
手数料の種類 | 金額・割合 |
---|---|
初期報酬 (1年目) | 投資額の3% |
継続報酬 (2年目以降) | 年間0.9% |
行政書士費用 | 15,000円〜 |
海外送金手数料 | 5,000円前後 |
さらに、実際に投資するヘッジファンド側でも管理報酬 (運用額の2%程度) や成功報酬 (利益の20〜40%) がかかります。
二重の手数料構造になっているため、トータルコストをしっかり確認してから投資を決めることが大切です。
さらに、解約時にも注意が必要で、3年間のロックアップ期間内に解約すると、取得日からの経過年数に応じて1〜3%の解約手数料がかかるので注意しましょう。
ヘッジファンドダイレクトの提供商品と運用実績の評判
ヘッジファンドダイレクトでは、世界各地の優良ファンドを取り扱っています。
投資家のリスク許容度や運用目的に応じて、さまざまな戦略を持つファンドから選べるのが特徴です。
ここでは代表的な3つのファンドをご紹介します。
シンガポールのヘッジファンドA

項目 | 内容 |
---|---|
運用戦略 | グローバルマクロ戦略 |
年間平均利回り | 17.6% |
リスク | 高 (40%前後の下落経験あり) |
向いている投資家 | 積極的な運用を望む方 |
シンガポールのヘッジファンドAは、グローバルマクロ戦略を採用しています。
世界中の経済動向や金融市場を分析し、株式・債券・通貨・商品など幅広い市場で取引を行うのが特徴です。
年間平均利回りは17.6%と、かなり高い水準を記録しています。
ただし、過去には40%近い下落を経験したこともあり、値動きの激しさは覚悟する必要があるでしょう。
積極的にリターンを狙いたい投資家には向いていますが、安定性を重視する方には不向きかもしれません。
ニューヨークのヘッジファンドB

項目 | 内容 |
---|---|
運用戦略 | トレンドフォロー戦略 |
年間平均利回り | 9.42% |
リスク | 中 |
向いている投資家 | リターンと安定性のバランスを望む方 |
ニューヨークのヘッジファンドBは、トレンドフォロー戦略で運用されています。
市場の流れに乗って取引する手法で、上昇トレンドでは買い、下落トレンドでは売りというシンプルな戦略です。
23年間という長い運用実績があり、信頼性の高さがあるといえるでしょう。
さらに、年間利回りは10%以上を維持しており、ファンドAと比べると安定感があります。
長期的な資産形成を考えている方や、ある程度のリターンと安定性のバランスを求める投資家に適しているでしょう。
ロンドンのヘッジファンドC

項目 | 内容 |
---|---|
運用戦略 | 分散投資 |
年間平均利回り | 6.2% |
リスク | 低 |
向いている投資家 | 損失を最小限に抑えたい方 |
ロンドンのヘッジファンドCは、複数のファンドに資金を分散して運用する戦略をとっています。
そのため、分散投資によってリスクを抑え、安定した運用を実現しているのです。
ただし、ヘッジファンドAやBと比較すると、利回りは控えめです。
退職金の運用や、大切な資産を守りながら増やしたい方には最適な選択肢といえるでしょう。
ヘッジファンドダイレクトの良い評判・口コミ
ヘッジファンドダイレクトには、実際に利用した投資家からさまざまな評判が寄せられています。
ここでは良い評判を中心に、どんな点が評価されているのか詳しく見ていきましょう。
良い評判①:運用成績が安定している
ヘッジファンドダイレクトの良い評判・メリットの1つ目は、運用成績が安定している点です。
ヘッジファンドダイレクトが紹介するファンドは、長期的に安定した成績を出しているものが多いという評判があります。
特に23年間の実績があるニューヨークのファンドBなどは、信頼性の高さで評価されているようです。
さらに、年利10%以上を維持しているファンドもあり、銀行預金や一般的な投資信託と比べて魅力的なリターンが期待できます。
もちろんリスクはありますが、プロの助言を受けながら運用できる点が安心感につながっているのでしょう。
良い評判②:サポート体制が充実している
ヘッジファンドダイレクトの良い評判・メリットの2つ目は、サポート体制が充実している点です。
海外ファンドへの投資は言語の壁があって難しいものですが、その点でヘッジファンドダイレクトのサポートは高く評価されています。
投資の検討段階から購入、そして運用中のフォローまで、すべて日本語で対応してもらえるのは大きなメリットです。
また、海外からの複雑なレポートも、分かりやすく説明してくれるため、英語が苦手な方でも安心して投資できます。
売却時の現金化サポートも含めて、最後まで手厚いフォローが受けられる点が好評のようです。
良い評判③:情報提供が丁寧である
ヘッジファンドダイレクトの良い評判・メリットの3つ目は、情報提供が丁寧な点です。
面談では各ファンドの特徴やリスクについて、投資家のレベルに合わせて説明してくれるそうです。
初心者でも理解しやすいよう、専門用語を避けて説明してもらえるのはありがたいですね。
さらに、定期的なレポートの提供や、市場動向の解説なども充実しています。
投資後も継続的に情報が得られるため、安心して長期運用できるという声が多く聞かれます。
良い評判④:投資助言を受けるメリットが大きい
ヘッジファンドダイレクトの良い評判・メリットの4つ目は、投資助言を受けるメリットが大きい点です。
複数のファンドから最適なものを選ぶのは、専門知識がないと難しいものです。
ヘッジファンドダイレクトでは、投資家の資産状況や目的に応じた提案をしてくれます。
また、タクシー広告などで知名度も高く、累計1,432億円以上の投資助言実績があることも信頼感につながっています。
実績のある会社から助言を受けられるのは、投資初心者にとって心強いでしょう。
ヘッジファンドダイレクトの悪い評判・口コミ
良い評判がある一方で、ヘッジファンドダイレクトには悪い評判・デメリットも存在します。
投資を検討する際は、ネガティブな情報もしっかり確認しておくことが大切です。
ここでは悪い評判について詳しく見ていきましょう。
悪い評判①:行政処分を受けたことがある
ヘッジファンドダイレクトの悪い評判・デメリットの1つ目は、行政処分を受けたことがある点です。
2013年10月、前身である「アブラハムプライベートバンク」が金融庁から6か月の業務停止処分を受けました。
この事実を知って、不安を感じる投資家も少なくありません。
処分を受けた後、同社は業務改善に取り組み、既存顧客の9割が契約を更新したと報告しています。
しかし、過去の処分歴が気になって投資をためらう方もいるのが現状です。
悪い評判②:最低投資金額が高い
ヘッジファンドダイレクトの悪い評判・デメリットの2つ目は、最低投資金額が高い点です。
2,000万円という最低投資金額の高さも、批判的な声の原因となっています。
一般的な個人投資家にとって、2,000万円はかなりハードルが高い金額です。
「興味はあるけれど、そんな大金は用意できない」という声も多く聞かれます。
富裕層向けのサービスとはいえ、もう少し少額から始められる選択肢があればという要望もあるようです。
悪い評判③:手数料体系が分かりにくい
ヘッジファンドダイレクトの悪い評判・デメリットの3つ目は、手数料体系がわかりにくい点です。
ヘッジファンドダイレクトの手数料に加えて、投資先ファンドの手数料も発生するため、トータルコストが把握しづらいという意見があります。
初期報酬3%、継続報酬0.9%に加えて、ファンド側の管理報酬や成功報酬もかかります。
実際にどれくらいのコストがかかるのか、事前に正確な計算が難しいのは確かです。
手数料を含めても利益が出るのか、慎重に検討する必要があります。
悪い評判④:金融庁による処分の詳細が気になる
ヘッジファンドダイレクトの悪い評判・デメリットの4つ目は、金融庁による処分の詳細が気になる点です。
金融庁から処分を受けた原因は以下の3点です。
- 無登録販売
- 誤認を与える広告
- 利益供与
特に金融商品販売業者の登録をせずに販売手数料を受け取っていたという点は、重大な違反といえます。
実際に投資助言していない商品の利回りを比較広告に使ったり、特定の顧客に940万円もの助言料を免除したりしていた事実も明らかになっています。
こうした過去の問題を知ると、「本当に信頼できる会社なのか」と疑問を持つのも無理はありません。
悪い評判⑤:旧アブラハム社の無登録販売問題
ヘッジファンドダイレクトの悪い評判・デメリットの5つ目は、旧アブラハム社の無登録販売に問題がある点です。
当時展開していた「いつかはゆかし」というサービスで、海外ファンドを無登録で実質的に販売していたことが問題視されました。
金融庁の規制強化もあり、この件は大きな話題となりました。
なお、現在は業務改善を行い、適切な登録のもとで事業を行っているとされています。
それでも「怪しい」「詐欺ではないか」といった声がネット上で見られるのは、この過去の出来事が原因でしょう。
投資を検討する際は、こうした過去の経緯も含めて総合的に判断することが重要です。
安全性の高いヘッジファンド会社
ここまで、ヘッジファンドダイレクトのメリットとデメリットなどを解説してきました。
先述したとおり、国内のヘッジファンド会社は信頼性が高く少額から始めれれます。
ここでは、特におすすめのヘッジファンドをご紹介します。
ハイクア・インターナショナル

運用会社 | 合同会社 ハイクア・インターナショナル |
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設立 | 2023年 |
本社所在地 | 日本(大阪) |
主な投資対象 | SAKUKO VIETNAM (ベトナム企業) |
主な投資戦略 | 事業融資 |
年間期待利回り | 年利12% |
最低投資金額 | 500万円 |
運用の相談 | 資料請求・面談 |
公式サイト | ハイクア・インターナショナル |
ハイクアインターナショナルは、親会社であるSAKUKO VIETNAM(以下、SAKUKO)への融資により収益を上げています。
なお、SAKUKOは大阪からベトナムに進出した企業で、日本製品販売店やスイーツ店、ホテルを多数展開しており、会長はハイクア社の代表でもある梁秀徹氏。日本メディアにもたびたび取り上げられる企業です。
ハイクア社はSAKUKOへ融資を行い、その貸付利息によって投資家へ年間12%の収益を分配しています。12%の利益は、3カ月ごと3%ずつ配当として支払われています。
- 投資対象・戦略は成長著しいベトナムの企業である「SAKUKO VIETNAM」への事業融資
- 「SAKUKO VIETNAM」はベトナムUPCoM市場に上場予定の成長企業
- 事業融資であるため「SAKUKO VIETNAM」からの貸付利息として年利12%の配当を受け取れる
- 500万円から出資が可能
- 事業の透明性が高い
- 出資前は資料請求や面談、出資後は事業報告会で詳しい話が聞ける
事業の透明性が高いため、安全性があり利回りが高いファンドをお探しの方におすすめです。
まずは専門のファンドマネージャーと相談してみて、ヘッジファンドダイレクトと比較してみましょう。
ハイクア・インターナショナルについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
アクション

運用会社 | Action合同会社 |
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設立 | 2023年 |
本社所在地 | 日本(東京) |
主な投資対象 | 日本株・事業投資・Web3事業・ファクタリングなど |
主な投資戦略 | ・株式の成長投資戦略 ・エンゲージメント、アクティビスト投資戦略 ・ポートフォリオ投資戦略 |
利回り | 25.07%(2024年度実績) |
最低投資金額 | 500万円 |
運用の相談 | 面談 |
公式サイト | アクション |
アクションは、事業への直接投資やESGファンドへの投資などで資金を運用するヘッジファンドです。
ある程度利益の見込みの立つ事業へ直接投資することで、大崩れしない安定的なポートフォリオを構築しています。
さらに、2024年度には運用成績として25.07%を達成しており、ヘッジファンドダイレクトより高い利回りを誇っています。
- 2023年設立の新進気鋭のヘッジファンド会社
- トレイダーズホールディングス株式会社の元取締役 古橋 弘光氏が代表 兼 運用責任者を務める
- 2024年度の運用実績は年利25.07%(運用期間2024年4月〜2025年3月)
- 事業を含むさまざまな対象に分散投資
- 下落耐性がある
- バリュー株の銘柄に対してアクティビストとしての活動も実施
- 堅実かつ動きのある運用ができる
なお、アクションは500万円から投資可能で個人投資家も出資可能ですが、投資するにはファンドの概要説明を受ける必要があります。
公式サイトから無料面談の申し込みができるので、気になる方は一度話を聞いてみてはいかがでしょうか。
よくある質問
ヘッジファンドダイレクトの評判に関して、よくある質問をまとめました。
まとめ
ヘッジファンドダイレクトは、海外の優良ファンドへの投資を仲介する投資助言会社です。
タクシー広告などで知名度も高く、累計1,432億円を超える投資助言実績があります。
日本語でのサポートを受けながら海外ファンドに投資できる点は、大きなメリットといえるでしょう。
一方で、最低投資金額2,000万円という高いハードルや、二重の手数料構造は注意が必要です。
また、前身のアブラハム社時代に金融庁から行政処分を受けた過去も、投資判断に影響を与える要素となっています。
良い評判と悪い評判の両方を踏まえて、自分の投資目的や資産状況に合っているか慎重に検討することが大切しましょう。
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