1億円のおすすめ預け先は?利回りシミュレーションやリタイア生活に必要な金額を解説

1億円の預け先をどこにすべきか、お悩みではないでしょうか。

日本には資産1億円以上の裕福層が全体の約2.9%です。

ただし、資産1億円以上あっても銀行に預けるだけでは、超低金利な今の状態ではほとんど増えません

1億円の資産を運用して、老後の資金を賄うなら高い利回りが期待できる預け先を探す必要があるでしょう。

>>1億円のおすすめ運用先一覧はこちら

この記事では、1億円の預け先として最適な資産運用方法を、リスクとリターンのバランスを考慮しながら詳しくご紹介します。

目次

1億円の資産はどのような規模か?それは富裕層の入り口か?

1億円の預け先を考える前に、そもそも1億円がどれほどの資産なのか確認しておきましょう。

1億円の資産規模について、以下の項目ごとに解説していきます。

なお、1億円のおすすめ預け先を知りたい方は、後述する「預け先に迷ったらこれ!1億円資産運用のおすすめ9選」をご覧ください。

資産1億円を持つ富裕層とは

富裕層の定義を見てみると、資産1億円はまさに富裕層の入り口にあたります。

野村総合研究所の調査では、保有金融資産によって世帯を5つの階層に分類しています。

階層保有金融資産世帯数
超富裕層5億円以上11.8万世帯
富裕層1億円~5億円153.5万世帯
準富裕層5,000万円~1億円403.9万世帯
アッパーマス層3,000万円~5,000万円576.5万世帯
マス層3,000万円未満4,424.7万世帯
参照:野村総合研究所

資産1億円は、まさに富裕層としてのスタートラインといえるでしょう。

一般的な会社員が普通に貯金しているだけでは、なかなか到達できない金額ですよね。

富裕層はどれくらい存在する?全世帯の中での割合を解説

日本全体で見ると、資産1億円以上の世帯はどのくらいあるのでしょうか。

野村総合研究所の調査によれば、富裕層と超富裕層を合わせると165.3万世帯です。

これは全世帯数の約2.9%にあたります。

日本の裕福層の割合
  • 超富裕層 (5億円以上):11.8万世帯
  • 富裕層 (1億円~5億円):153.5万世帯
  • 全世帯数:5,570.4万世帯

つまり、35人に1人は資産1億円以上を持っているということになります。

意外と多いと感じるかもしれませんが、170万世帯近くの方が1億円の預け先を真剣に考えているわけです。

年代別に見る資産1億円保有者の割合とは

では、どの年代の人が1億円の資産を持っているのか見てみましょう。

総務省の調査データをもとに、年代ごとの資産分布を確認すると興味深い傾向が見えてきます。

年代1億円以上の保有割合
35歳未満0%
35~44歳2%
45~54歳4%
55~64歳4%
65歳以上8%

やはり年齢が上がるほど、1億円保有者の割合は増えていきますね。

65歳以上では8%、つまり12~13人に1人が資産1億円を持っている計算になります。

退職金だけで1億円に届く人は少ないでしょうから、やはり長年の資産運用や事業での成功が必要になってくるようです。

利息頼りでは安心してリタイアできない

1億円もあれば利息だけで生活できそうに思えますが、実際はどうでしょうか。

残念ながら、今の日本の金利では利息生活(リタイア)は不可能です。

利息だけの生活の目安として、年利4%の運用で生活費が賄えると言われています。

銀行名定期預金金利 (10年)1億円での年間利息
三菱UFJ銀行(10年)0.20%20万円
三井住友銀行(10年)0.50%50万円
みずほ銀行(10年)0.50%50万円
オリックス銀行(7年)0.75%75万円
2025年7月時点の各銀行の金利

しかし、銀行預金では金利が低いため、貯金が1億円あっても利息生活はできません。

リタイア後も利息での生活をしたい方は、より銀行の利息より利回りがいい運用方法が良いでしょう。

利回りが良い運用方法は、後述する「預け先に迷ったらこれ!1億円資産運用のおすすめ9選」をご覧ください。

配当金での運用でリタイアが実現可能

銀行の利息がダメなら、株式の配当金はどうでしょうか。

優良企業の株式なら年3~6%の配当利回りが期待できます

企業名配当利回り
三菱UFJフィナンシャル・グループ3.54%
三井住友フィナンシャルグループ3.75%
積水ハウス4.54%
神戸製鋼所5.04%
川崎汽船6.03%

仮に年4%の配当なら、1億円で年間400万円で月33万円の収入になります。

ただし、配当目当てで1億円すべて同じ銘柄に投資するのは、株価下落のリスクがあるためおすすめしません

1億円の預け先としては、複数の運用方法を組み合わせるのが賢明でしょう。

>>1億円の預け先としておすすめの運用方法はこちら

1億円でリタイア生活は可能?実現性を検証!

1億円を運用すればリタイアできるのか、実際にシミュレーションしてみましょう。

年齢や生活スタイルによって必要な金額は変わりますが、具体的な数字で検証していきます。

65歳までの必要資金

まずは年金がもらえる65歳までに、いくら必要か計算してみます。

総務省の家計調査によると、2人以上世帯の生活費は年代によって異なります。

リタイア年齢月の生活費65歳までの必要額
30歳27万円1億3,200万円
40歳32万円9,960万円
50歳36万円6,120万円
60歳30万円1,800万円

30歳でリタイアすると1億3,200万円必要で、1億円では足りないという現実が見えてきました。

また、40代でも生活費だけでギリギリなので、1億円だけでは若いうちのリタイアは難しそうですね。

65歳以降の赤字額

次に、65歳以降の生活費と年金収入の差額を見てみましょう。

夫が会社員、妻が専業主婦の場合で計算すると、意外な結果が出てきます。

  • 65歳以降の生活費:月27万円
  • 年金収入 (夫婦):月20万円
  • 毎月の赤字:7万円

寿命を90歳とすると、25年間で2,100万円の赤字になります。

老後も年金だけでは暮らせないことがわかります。

1億円でリタイアを実現する条件とは

ここまでの計算を踏まえると、1億円でリタイアするための条件が見えてきます。

年齢別にまとめると、こんな感じになりますね。

リタイア年齢必要な総額資産運用で増やす額
30歳1億5,300万円7,000~8,000万円
40歳1億2,060万円4,000~5,000万円
50歳8,220万円1,000万円程度
60歳3,900万円運用なしでも可能

50歳なら何とかなりそうですが、40歳以下だとかなりの運用益が必要になってきます。

ただし、これは慎ましい生活での計算です。

ゆとりある老後を過ごしたいなら、さらに3,000万円は必要でしょう。

1億円の投資先を利回り比較で選ぶ

では、1億円をどこに預けると、どれくらいの利回りが期待できるのでしょうか。

主な投資先の利回りを比較してみました。

投資先期待利回り1億円での年間利益
定期預金0.2~0.4%20~40万円
国内債券0.1~0.5%10~50万円
株式投資3~5%300~500万円
投資信託3~8%300~800万円
ヘッジファンド10~20%1,000~2,000万円

定期預金や債券では期待利回りが低く、とても生活費を賄えませんね。

リタイアを目指すなら、少なくとも年5%以上の運用が必要になってきます。

特に、ヘッジファンドは期待利回りが10%以上と高く、おすすめの運用先です。

>>ヘッジファンドについて詳しく知りたい方はこちら

利回り別で見る1億円運用のシミュレーション

実際に1億円を運用したら、どれくらい増えるのか気になりますよね。

ここでは具体的な利回りごとに、10年後・20年後の資産がどうなるか見ていきましょう。

利回り1.458%で債券運用する場合

まず最も安全とされる債券運用から見てみます。

日本の10年国債の利回りは、2025年7月時点で約1.458%です。

運用期間元本利息総額合計金額
1年後1億円145万円1億145万円
10年後1億円1,458万円1億1,458万円
20年後1億円2,916万円1億2,916万円

20年運用しても2,916万円しか増えないのが現実です。

年金の不足分ほどしか賄えないので、債券だけでは厳しいですね。

配当利回り3%で国内株式運用する場合

次は、東証一部上場企業の平均的な配当利回り3%で計算してみましょう。

なお、配当金を再投資する複利運用なら、もう少し期待できます。

運用期間資産総額 (複利)増加額
1年後1億300万円300万円
10年後1億3,439万円3,439万円
20年後1億8,061万円8,061万円

20年で約8,000万円増えるので、老後資金の不足分はカバーできそうです。

ただし株価の変動リスクは常にあるので、注意が必要ですね。

トータルリターン5%で投資信託運用する場合

最後に、投資信託の平均的なリターン5%で運用した場合を見てみます。

世界株式に分散投資するインデックスファンドなら、このくらいは狙えるでしょう。

運用期間資産総額 (複利)増加額
1年後1億500万円500万円
10年後1億6,289万円6,289万円
20年後2億6,533万円1億6,533万円

なんと20年で資産が2.6倍以上になりました。

年5%の運用ができれば、40代でのリタイアも現実的になってきます。

やはり1億円の預け先として、ある程度のリターンが期待できる運用は必要ですね。

1億円の預け先としておすすめの運用方法を9つ紹介していきます。

それぞれの特徴やリスク・リターンを比較しながら、あなたに合った運用方法を見つけてみましょう。

運用方法期待利回り
預け先①ヘッジファンド年10%〜20%
預け先②債券投資年0.5~4%
預け先③株式投資年3~15%
預け先④投資信託(インデックス投資)年3~8%
預け先⑤不動産投資年3~8%
預け先⑥外貨預金年2~6%
預け先⑦金投資
預け先⑧定期預金年〜0.5%
預け先⑨自動ロボアドバイザー年3~10%

預け先①ヘッジファンド

1億円の預け先としておすすめの運用方法1つ目は、ヘッジファンドです。

ヘッジファンドは、プロの運用会社に資金を預けて、高いリターンを狙う資産運用方法です。

項目内容
期待利回り年10~20%
期待配当金(1億円運用)年1,000~2,000万円
最低投資額500~1,000万円から

最低投資金額は高いものの、年利10%以上という高い利回りが最大の魅力です。

また、投資先についてもヘッジファンドのファンドマネージャーが一任してくれるので、専門的な知識を勉強せずに始められます。

特におすすめのヘッジファンドは以下の2社です。

おすすめのヘッジファンド

ハイクア・インターナショナル

運用会社合同会社
ハイクア・インターナショナル
設立2023年
本社所在地日本(大阪)
主な投資対象SAKUKO VIETNAM
(ベトナム企業)
主な投資戦略グロース企業への事業融資
年間期待利回り年利12%(固定)
最低投資金額500万円
運用の相談資料請求・面談(無料)
公式サイトhttps://hayqua-international.co.jp/

当社は、ハイクアインターナショナルの代表自身がオーナーであるベトナム籍の日系企業「SAKUKO Vietnam(以下、サクコ社)」に事業融資を行います。

サクコ社に融資された資金を元手にビジネスを成長させ利益を創出し、ハイクアインターナショナルに還元。

その利益が投資家に対して配当される仕組みで、投資家が受け取れる利回りは3ヶ月に一回3%ずつ、年4回に渡って配当され合計12%になります。

1億円の運用をすれば、1ヶ月で100万円(年間1,200万円)の配当が期待できるでしょう。

なお、金融市場に投資しているファンドだと利回りに上下がありますが、ハイクアインターナショナルは事業融資のため基本的に固定の配当を受け取ることが可能です。

そのため、ヘッジファンドへの投資初心者には、安定的でおすすめできる投資先といえるでしょう。

公式サイトから面談の予約ができるので、気になる方はまず話を聞いてみてはいかがでしょうか。

ハイクア社についてのより詳しい解説が知りたい方は、以下の記事をご確認ください。

アクション

運用会社Action合同会社
設立2023年
本社所在地日本(東京)
主な投資対象日本株・事業投資・Web3事業・ファクタリングなど
主な投資戦略・株式の成長投資戦略
・エンゲージメント、アクティビスト投資戦略
・ポートフォリオ投資戦略
利回り25.07%(2024年度実績)
最低投資金額500万円
運用の相談面談
公式サイトアクション

アクションは2023年設立の新しいヘッジファンドで、高いリターンを狙いたい方にはアクションがおすすめです。

アクションでは、株式だけでなくファクタリングやWeb3事業、事業投資など幅広い分野に投資することで、年間15%のリターンを目指しています

実際に、2024年度(2024年4月〜2025年3月)の実績は年利25.07%という驚異的な実績を達成しました。

1億円の運用をしていれば、年間で2,507万円の配当を得た計算です。

運用実績については、出資者にのみ送付している「四半期レポート」を機密情報保護の観点から面談時にのみ公開しているそうなので、気になる方はまずはお問い合わせからどうぞ。

アクションにの特徴や実績について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください

預け先②債券投資

1億円の預け先としておすすめの運用方法2つ目は、債券投資です。

債権投資は、国や企業が発行する債券を購入して、定期的に利息を受け取る仕組みです。

債権投資の期待利回り
  • 日本国債:年利0.1~0.5%
  • 外国債券:年利1~4%
  • 社債:年利0.5~3%

日本国債なら元本保証されるので、リスクを抑えて確実に運用したい人向けです。

ただし利回りが低いので、1億円を預けても年間数十万円程度です。

生活費を賄うには厳しいため、分散投資の1つの運用方法として覚えておきましょう。

預け先③株式投資

1億円の預け先としておすすめの運用方法3つ目は、株式投資です。

株式投資は、値上がり益と配当金の両方を狙える資産運用です。

1億円もあれば、複数の優良企業に分散投資することで、リスクを抑えながら運用できます

投資スタイル期待リターン特徴
配当金狙い年3~5%安定収入が期待できる
値上がり益狙い年5~20%大きな利益の可能性
バリュー株投資年10~15%割安株を長期保有

配当金狙いなら年400万円程度の安定収入が見込めます。

ただし株価の変動リスクがあるので、投資経験がない方は慎重に始めましょう。

預け先④投資信託(インデックス投資)

1億円の預け先としておすすめの運用方法4つ目は、投資信託(インデックス投資)です。

投資信託は、プロに運用を任せられる手軽な資産運用方法の1つです。

特にインデックス投資なら、市場全体の成長に合わせて資産を増やせます

項目内容
期待利回り年3~8%
期待配当金(1億円運用)年300~800万円
最低投資額100円から

少額から始められて、分散投資も簡単なのがメリットです。

世界株式インデックスなら、長期的に年5%程度のリターンが期待できるでしょう。

預け先⑤不動産投資

1億円の預け先としておすすめの運用方法5つ目は、不動産投資です。

不動産投資は、マンションやアパートを購入して家賃収入を得る資産運用方法です。

1億円あれば、都心の優良物件も視野に入ってきます。

投資タイプ必要資金期待利回り
区分マンション500~3,000万円年3~5%
一棟アパート5,000万~1億円年5~8%
駐車場経営1,000~5,000万円年4~6%

不動産投資では、家賃という安定した収入源を確保できるのが魅力ですね。

ただし、空室リスクや管理の手間もあるので、慎重な物件選びが大切です。

預け先⑥外貨預金

1億円の預け先としておすすめの運用方法6つ目は、外貨預金です。

外貨預金は、日本円ではなく米ドルや豪ドルなど、金利の高い通貨で預金する資産運用です。

日本円で銀行に預けるより、高い金利を享受できます

通貨定期預金金利(2年)
日本円0.125%
ユーロ0.6%
英ポンド2.2%
NZドル2.3%
豪ドル2.9%
米ドル3.2%
参照:三井住友信託銀行

ただし為替変動リスクがあるので、円高になると元本割れの可能性もあるので注意が必要です。

預け先⑦金投資

1億円の預け先としておすすめの運用方法7つ目は、金(ゴールド)投資です。

金は「有事の金」と呼ばれるほど、全資産として人気があります。

インフレや経済危機に強く、長期的な資産保全におすすめです。

投資方法特徴
金地金 (現物)実物を保有できる
金ETF証券口座で簡単売買
純金積立少額から積立可能

また、金の価格は、過去20年で約7倍に上昇しています。

2004年に1億円分の金(ゴールド)を保有していれば、約10.55%の利回りで運用できている計算になります。

ただし配当や利息はないので、値上がり益だけが頼りになる点には注意が必要です。

預け先⑧定期預金

1億円の預け先としておすすめの運用方法8つ目は、定期預金です。

定期預金は最も安全な1億円の預け先ですが、リターンはほとんど期待できません。

それでも余裕資金の保管先としては、必要不可欠な存在でしょう。

銀行金利 (10年)1億円での年間利息
メガバンク0.20〜0.50%20〜50万円
地方銀行0.20〜1.0%25万円
ネット銀行0.20〜0.50%40万円

元本保証で安心感はあるものの、資産を増やす手段としては力不足です。

運用に回さない余裕資金の置き場所として、1,000万円程度は確保しておくとよいでしょう。

預け先⑨自動ロボアドバイザー

1億円の預け先としておすすめの運用方法9つ目は、自動ロボアドバイザーです。

自動ロボアドバイザーは、投資の知識がなくてもプロ並みの運用ができます。

項目内容
期待利回り年3~10%
期待配当金(1億円運用)年300~100万円
最低投資額1万円から

質問に答えるだけで、あなたに最適なポートフォリオを自動で組んでくれます

ただし手数料がやや高めなので、長期運用でコストを回収する必要があります。

1億円の資産運用で失敗しないための注意点

せっかくの1億円を失わないために、運用を始める前に押さえておきたいポイントがあります。

ここでは、資産運用で失敗しやすいパターンと、その対策を見ていきましょう。

資産が目減りしないように気をつける

1億円もあると、つい大胆な投資をしたくなりますよね。

でも、資産を守ることが何より大切です。

よくある失敗対策
一つの投資に全額投入分散投資を心がける
高リスク商品に手を出すリスクとリターンを理解する
短期で大きく稼ごうとする長期目線で運用する
感情的な売買計画的な運用を続ける

まずは元本を減らさないことを第一に考えるべきです。

年10%増やすより、10%減らさないことの方が実は難しいんですよ。

分散投資先の一つとして、ヘッジファンドがおすすめです。

>>ヘッジファンドについて詳しく知りたい方はこちら

リスクをうまく管理する

リスク管理は資産運用の基本中の基本です。

1億円という大金だからこそ、慎重になる必要があります。

1億円の運用でリスクを管理するポイント
  • 投資額は余裕資金の範囲内に抑える
  • 損切りラインを事前に決めておく
  • 定期的にポートフォリオを見直す
  • 専門家のアドバイスも活用する

リスクをゼロにはできませんが、コントロールすることは可能です。

特に初心者の方は、少額から始めて経験を積むことをおすすめします。

ポートフォリオの重要性を理解する

すべての卵を一つのカゴに入れるな、という投資の格言があります。

1億円の預け先も、複数に分散することで安全性が高まります。

資産配分例金額期待リターン
ヘッジファンド3,000万円年10~15%
株式・投資信託3,000万円年5~7%
債券・定期預金2,000万円年0.5~2%
不動産・金2,000万円年3~5%

このようにリスクとリターンのバランスを考えたポートフォリオが大切です。

市場環境に応じて、配分を調整していくことも忘れないでください。

1億円を活かす資産運用ポートフォリオの実例

実際に資産運用を成功させている人たちは、どんなポートフォリオを組んでいるのでしょうか。

ここでは年代や立場の異なる3人の実例を紹介します。

専業主婦(50代):9,000万円の相続資産運用の事例

まず紹介するのは、ご主人から相続した9,000万円を運用している50代女性のケースです。

投資経験がほとんどなかったため、安全性を重視したポートフォリオを組みました。

運用先金額配分比率
ヘッジファンド2,000万円22%
投資信託 (バランス型)2,000万円22%
個人向け国債2,000万円22%
定期預金3,000万円34%

リスクを抑えながら年3~5%の運用益を目指す構成になっています。

年間270~450万円の収入があれば、老後も安心して暮らせるでしょう。

開業医(60代):1億円の資産運用の実例

次は、引退を控えた60代の開業医が組んでいるポートフォリオです。

収入がまだあるうちに、積極的にリターンを狙う戦略を取っています。

運用先金額期待利回り
ヘッジファンド4,000万円年12%
米国株式2,000万円年7%
不動産(区分マンション)2,000万円年5%
金・外貨預金2,000万円年3%

トータルで年7~8%のリターンを狙う攻めのポートフォリオです。

引退後は、運用益だけで年700~800万円の収入が見込めます。

投資経験10年以上の男性(70代):6,000万円の資産運用の事例

最後は、長年投資を続けてきた70代男性の事例を見てみましょう。

経験を活かして、自分で銘柄選定も行うアクティブな運用スタイルです。

アクティブな運用スタイルの例
  • 日本株式 (高配当銘柄中心):2,000万円
  • 外国株式 (米国ETF):1,500万円
  • 投資信託 (新興国):1,000万円
  • 現金・定期預金:1,500万円

株式中心で年5~6%の配当収入を確保しています。

値上がり益も含めると、年400万円程度の収入になっているそうです。

経験があれば、こうした運用も可能ですね。

1億円保有者が注意すべき危険な投資話

資産1億円を持っていると、さまざまな投資話が舞い込んできます。

残念ながら、その中には危険な商品も少なくありません。

騙されないよう、注意すべきポイントを押さえておきましょう。

マンション投資の勧誘に注意

富裕層になると、まず狙われるのがマンション投資の勧誘です。

「節税になります」「年金代わりになります」といった甘い言葉には要注意です。

悪徳なマンション投資の勧誘によくある特徴は以下のとおりです。

悪徳なマンション投資の勧誘によくある特徴
  • 新築ワンルームマンションは割高なことが多い
  • 家賃保証も永続的ではない
  • 管理費や修繕費で利益が出ないケースも
  • 売却時に大きく値下がりするリスク

営業マンの言葉を鵜呑みにせず、必ず複数の専門家に相談してください。

特に電話勧誘や訪問販売には応じないことが大切です。

高金利の外国債券に注意

「年利10%以上」といった高金利をうたう外国債券にも注意が必要です。

新興国の債券は、確かに金利は高いですが、それだけリスクも大きいでしょう。

リスク要因影響
為替変動リスク円高で元本割れの可能性
カントリーリスク政情不安で価値が暴落
流動性リスク売りたい時に売れない
デフォルトリスク元本が戻らない可能性

高い利回りには必ず高いリスクが伴うことを忘れないでください。

安全性を重視するなら、先進国の債券を選ぶ方が賢明でしょう。

仕組債の複雑な仕組みに注意

仕組債は、一見すると魅力的な商品に見えますが、実は非常に複雑です。

プロでも理解が難しい商品を、素人が手を出すのは危険でしょう。

仕組債の複雑な仕組みの特徴
  • 条件次第で元本が大きく毀損する
  • 途中解約すると大損する可能性
  • 販売手数料が異常に高い
  • リスクの説明が不十分なことが多い

理解できない商品には絶対に手を出さないようにしましょう

1億円という大切な資産を守るためにも、シンプルで分かりやすい商品を選びましょう。

よくある質問

1億円の預け先について、読者の皆さんからよく寄せられる質問にお答えします。

よくある質問
  • 1億円あれば何年暮らせるか教えてください。
  • 1億円で利息生活は可能ですか?
  • 1億円を超える資産のポートフォリオはどう組めばいいですか?
  • 1億円の預け先でおすすめの方法を教えてください。
  • 1億円の資産運用に必要な利回りはどのくらいですか?

1億円あれば何年暮らせるか教えてください。

生活費を月30万円とすると、約28年間暮らせる計算になります。

ただし、インフレや医療費の増加を考えると、運用なしでは老後資金が不足する可能性が高いでしょう。

1億円で利息生活は可能ですか?

銀行預金の利息だけでは難しいですが、年5%程度の運用ができれば可能です。

ヘッジファンドや株式の配当金を組み合わせれば、月30~40万円の収入を確保できるでしょう。

1億円を超える資産のポートフォリオはどう組めばいいですか?

リスク分散のため、ヘッジファンド30%、株式・投資信託30%、債券20%、現金20%程度が目安です。

年齢や投資経験によって配分は調整し、定期的な見直しも忘れずに行いましょう。

1億円の預け先でおすすめの方法を教えてください。

高い利回りを狙うならヘッジファンド、安全性重視なら債券と定期預金の組み合わせがおすすめです。

複数の運用方法を組み合わせることで、リスクを抑えながら着実に資産を増やせます。

1億円の資産運用に必要な利回りはどのくらいですか?

リタイアを目指すなら年4~5%、資産を大きく増やしたいなら年7~10%が目安になります。

ただし、高い利回りを追求するとリスクも高まるので、バランスが大切です。

まとめ

1億円の預け先について、さまざまな選択肢を見てきました。

銀行預金だけでは利息生活は難しく、リタイアを目指すなら年4~5%以上の運用が必要です。

高い利回りを狙うならヘッジファンド、安全性重視なら債券や定期預金です。

それぞれにメリット・デメリットがあるので、複数を組み合わせるのが賢明でしょう。

大切なのは、リスクを管理しながら長期的な視点で運用することです。

感情的な判断は避け、計画的に資産を増やしていきましょう。

>>1億円のおすすめ運用先一覧はこちら

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