オンライン英会話でフリートークの時間が来ると、「何を話せばいいんだろう…」と不安になることはありませんか?
せっかくのレッスンなのに、他愛もない会話で終わり「英語力が伸びているのか」と疑問に思うことも多いでしょう。
実はフリートークには「効果的な活用法」と「避けるべき落とし穴」があり、あなたのレベルによって取り組み方が大きく変わります。
この記事では、英会話力を身に着けるため、フリートークの成果を最大化する方法を解説します。
あなたの英語レベルに合わせた具体的なアドバイスを紹介していますので、フリートークに悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。
そもそもフリートークってオンライン英会話でどういうもの?
オンライン英会話のフリートークレッスンとは、自分が選んだテーマについて講師と自由に会話するスタイルのレッスンです。
通常のレッスンと違って決まったテキストや教材はなく、自分の興味がある話題について英語で話すことができます。
講師からテーマを提案してもらえることもありますが、基本的には「何について話したいですか?」と問いかけられるため、あらかじめ話したい内容を考えておくと良いでしょう。

フリートークの醍醐味は、会話の方向性を自分で決められることです。
たとえば「旅行」というトピックで話す場合でも、講師に質問して情報を引き出したり、自分の体験を語ったり、あるいは意見交換したりと、様々な形で進められます。
この自由度の高さがフリートークの特徴であり、会話の流れに合わせて臨機応変に英語を使う力を養うことができるのです。
ただし、この「自由」がかえって難しさを生み出すこともあります。
特に英語初心者の方は「何を話せばいいか分からない」「言いたいことが英語で表現できない」という壁にぶつかることも少なくありません。
まずは自分の英語レベルに合った取り組みをすることで、オンライン英会話のフリートークの効果を十分に得られます。
フリートークは中級者・上級者におすすめ
オンライン英会話でのフリートークは、実は英語初心者には少しハードルが高いレッスンスタイルです。
なぜなら、自分で話題を選び、その場で英語を組み立てながら会話を進める必要があるからです。
初心者の方が「フリートークに挑戦してみたけれど、何を話せばいいか分からなくなった」「単語が出てこなくて会話が続かなかった」という経験をするのはよくあることです。
フリートークが特に向いているのは、すでに日常会話レベルの語彙力とフレーズを身につけている中級者から上級者の方々です。



基本的な文法や表現が理解できていれば、それらを活用しながら実践的なコミュニケーション能力を磨くことができます。
英語力の目安としては、簡単な自己紹介や趣味の話ができる、基本的な質問に答えられるレベルがフリートークの入り口と言えるでしょう。
とはいえ、これは初心者の方がフリートークを避けるべきという意味ではありません。
英語学習の初期段階では、テキストや教材をベースにした構造化されたレッスンで基礎固めをしつつ、時折フリートークに挑戦することで自分の成長を確認するという使い方もできます。
大切なのは、自分の英語レベルに合った学習方法を選ぶこと。
初心者の方は焦らず、まずは「話す」ための基礎力を身につけてから、徐々にフリートークの比率を増やしていくのがおすすめです。
フリートークで得られるメリット
オンライン英会話でフリートークを取り入れると、様々なメリットを享受できます。
ここでは、フリートークならではの3つの大きなメリットについて詳しく見ていきましょう。
無理なく継続しやすい
英会話学習で最も大切なのは「継続」することです。
フリートークの最大の魅力は、自分の興味がある話題で会話できるため、モチベーションを保ちやすい点にあります。
決まった教材を使うレッスンでは、テーマに興味が持てなかったり、内容が難しすぎたりして挫折してしまうことも少なくありません。
一方、フリートークであれば好きな映画や音楽、旅行、趣味など、自分が話したいことを中心に会話を展開できます。



予習や準備が必須ではないため、忙しい日々の中でも気軽にレッスンを受けられるのも魅力です。
「今日は疲れているけど、好きな話題なら15分くらいなら…」という軽い気持ちでレッスンを受けられるのは、継続する上で大きなポイントになります。
異文化や価値観も学べる
オンライン英会話の多くは、フィリピンや欧米など様々な国の講師が在籍しています。
フリートークでは、英語だけでなく講師の出身国の文化や習慣、価値観についても学べるチャンスがあります。
例えば「クリスマスはどう過ごしますか?」という質問一つでも、国や地域によって全く違う答えが返ってくるでしょう。
こうした異文化交流を通じて視野が広がることは、語学学習の醍醐味と言えます。
教科書では学べない「生きた文化」に触れることで、英語をより実践的に使う意欲も高まるでしょう。
また、様々な国の英語に触れることで、発音やイントネーションの多様性にも慣れることができます。
臨機応変な会話力が身につく
英会話で最も重要なのは、相手の発言に適切に反応する能力です。
フリートークでは、予測できない会話の流れに対応する必要があるため、瞬発的に英語を組み立てる力が鍛えられます。
例えば道を尋ねられて無反応だったり、質問に対して的外れな返答をしたりすると、コミュニケーションが成立しません。
フリートークを重ねることで「聞く→理解する→考える→話す」という一連の流れがスムーズになり、実践的なコミュニケーション能力が身につきます。



これは教科書や暗記だけでは得られない、実際の会話で必要なスキルです。
特に海外旅行や仕事での英語使用など、リアルな状況で役立つ力を養うことができるでしょう。
オンライン英会話フリートークのデメリット
フリートークにはたくさんの利点がある一方で、いくつかのデメリットも存在します。
これらのデメリットを理解しておくことで、より効果的にオンライン英会話のフリートークを活用できるでしょう。
レッスン後の復習が難しい
フリートークの大きな課題の一つが、レッスン後の復習のしづらさです。
テキストや教材を使用したレッスンとは異なり、即興で進む会話の内容を後から振り返るのは容易ではありません。
実際のレッスンでは「こう言いたかったけど言えなかった」「講師が使った表現をもう一度確認したい」といった場面が多々あります。
しかし、その場で覚えていなければ、後から思い出すのは難しいもの。
英語学習において復習は非常に重要な要素ですが、フリートークでは完全な復習が難しく、振り返りの効果を得づらいのです。
このデメリットを解消するためには、レッスン中にメモを取ったり、特に印象に残った表現を書き留めたりする工夫が必要になるでしょう。
また、レッスン録音機能があるオンライン英会話サービスを選ぶのも一つの対策です。
初心者には英語力の向上が見込めない可能性がある
英語初心者がただなんとなくフリートークに参加しても、英語力向上につながりにくいことがあります。
その理由は主に2つ考えられます。
まず、基礎的な語彙や文法が身についていない段階では、自分の言いたいことを英語で表現するのに苦労し、会話が続かないことがあります。



単語をつなぎ合わせるだけの会話では、正しい英語の習得につながりにくいでしょう。
次に、前述したように復習がしにくいため、新しく学んだ表現が定着しづらいという問題があります。
初心者の学習には「予習→レッスン→復習」のサイクルが特に重要ですが、フリートークではこのサイクルが成立しにくいのです。
このデメリットを克服するには、ある程度の基礎力を身につけてからフリートークに挑戦するか、事前に話したいテーマとそれに関連する表現を調べておくなどの準備が必要です。
ただし、英語に全く自信がない場合は、まずは基礎固めのための教材やカリキュラムに沿ったレッスンを選ぶことをおすすめします。
フリートークレッスンの効果的な活用法
フリートークのメリットを最大限に活かし、デメリットを克服するための具体的な方法を見ていきましょう。
ここでは、オンライン英会話のフリートークを効果的に活用するための3つのポイントを紹介します。
使用できるフレーズや表現を事前確認する
フリートークでは即興で英語を話す場面が多いため、あらかじめ使えるフレーズを頭に入れておくことが大切です。
特に会話のつなぎ言葉や相づち、質問の切り出し方などを事前に準備しておくと会話がスムーズになります。
例えば、以下のようなフレーズを覚えておくと便利です。
- 相手の発言に対する反応: 「That’s interesting!」「I see what you mean.」「Really? Tell me more about it.」
- 話題を変える時: 「By the way…」「Speaking of…」「That reminds me of…」
- 自分の意見を述べる時: 「In my opinion…」「I think that…」「Personally, I believe…」
これらのフレーズをメモしておくか、スマートフォンなどに保存しておくと、会話中に詰まった時にサッと確認できます。
また、話したいトピックに関連する単語やフレーズも事前にリストアップしておくと安心です。
たとえば「映画」について話す予定なら、genre(ジャンル)、plot(筋書き)、cast(出演者)といった単語を復習しておくといいでしょう。
あらかじめ会話の台本を用意する
フリートークとはいえ、全く準備なしで臨むと「何を話そう」と迷ってしまうことがあります。
特に初めてのフリートークや、英語に自信がない場合は、簡単な会話の流れをイメージした「台本」を用意しておくと効果的です。
台本と言っても、細かいセリフまで用意する必要はありません。
以下のような簡単な構成で十分です。
- 話したいトピックと、それについての自分の意見や経験
- 講師に聞いてみたい質問(3〜5個程度)
- さらに掘り下げたい関連トピック
例えば「旅行」をテーマにする場合:
- 自分の行った場所と印象に残った体験
- 講師の出身国や、おすすめの観光スポットについて質問
- 文化の違いや、現地の食べ物について詳しく知りたい
このような簡単な構成を考えておくだけで、会話が途切れる心配が減り、充実したフリートークになるでしょう。
聞き取れなかった・話せなかった表現をしっかり振り返る
フリートークのデメリットとして「復習のしにくさ」を挙げましたが、これを克服する工夫も大切です。
レッスン中に聞き取れなかった表現や、うまく言えなかったフレーズをメモしておく習慣をつけましょう。
特に講師が使った表現で「これは使えそう」と思ったものは、すぐにメモするか、講師に「今の表現をもう一度言ってもらえますか?」と頼んで確認するとよいでしょう。
また、「こう言いたかったけど言えなかった」という場面も必ずメモしておきます。
レッスン後には、これらのメモを見直し、正しい表現を調べたり、次回のレッスンで講師に確認したりすることで着実に語彙力を増やせます。
さらに、録音機能が利用できるオンライン英会話サービスでは、レッスン後に自分の発言を聞き直すことも効果的な復習方法です。
「メモを取る→復習する→次回使ってみる」というサイクルを繰り返すことで、フリートークの効果を最大化できます。
フリートークで活用できる話題【話すネタに迷った時】
「フリートークで何を話せばいいのか分からない…」という悩みは、オンライン英会話を利用する多くの方が感じるものです。
そこで、話題に困った時に役立つ、汎用性の高いトピックをいくつか紹介します。
これらのテーマは講師との会話が自然に広がりやすく、初級者から上級者まで幅広いレベルで活用できる話題ばかりです。
トピック | 使えるフレーズ例 |
---|---|
自己紹介 | • Could you tell me a bit about yourself? • My hometown is famous for… |
趣味、特技 | • What do you do in your free time? • I enjoy… because… |
旅行 | • Have you ever been to…? • Where would you like to visit next? |
食べ物、料理 | • What’s your favorite dish? • Have you ever tried Japanese food? |
映画、音楽 | • What kind of movies do you like? • Who is your favorite artist? |
仕事、勉強 | • What do you do for a living? • Why did you choose this career? |
休日の過ごし方 | • How do you usually spend your weekends? • What did you do last Sunday? |
季節、天気 | • What’s your favorite season? • How’s the weather in your country? |
文化の違い | • How do people celebrate New Year in your country? • What’s unique about your culture? |
これらのトピックを選ぶ際のポイントは、「自分が興味を持っていること」と「ある程度知識があること」の2つを満たすテーマを選ぶことです。
例えば料理が好きな方なら、「最近作った料理」や「お気に入りのレストラン」について話すと、自然と言葉が出てきやすいでしょう。



講師の出身国や文化について質問するのも会話が広がりやすい方法です。
「フィリピンの伝統的なお祭りは何ですか?」「アメリカとイギリスの文化の違いは?」といった質問は、講師が答えやすく、あなたも新しい知識を得られる一石二鳥の話題です。
逆に避けた方がよい話題としては、宗教や政治、戦争など、国や文化によってはセンシティブになる可能性のあるトピックがあります。
これらは講師との信頼関係ができてから慎重に扱うべきでしょう。
初めてのフリートークでは、「自己紹介」や「趣味」など比較的答えやすい話題から始めて、徐々に会話の幅を広げていくことをおすすめします。
話題が途切れそうな時は、「How about you?」(あなたはどうですか?)と講師に質問を返すだけでも会話が続きます。
英語初心者はフリートーク以外のレッスンが適切?
これまでの解説で分かるように、フリートークは中級者以上に向いているレッスン形式です。
では、英語初心者の方はどのようなレッスン形式を選ぶべきなのでしょうか。
結論から言うと、英語初心者は「カリキュラム型」や「テキスト型」のレッスンを中心に受講することをおすすめします。
初心者の方がまず身につけるべきなのは、英会話の基礎となる語彙力や文法知識、基本的な表現パターンです。



これらはある程度体系的に学ぶことで、効率よく習得できます。
多くのオンライン英会話スクールでは、初心者向けのカリキュラムが用意されており、基礎から段階的に学べるようになっています。
例えば、こんなレッスン形式が初心者に適しています。
- テキスト準拠型:決まったテキストに沿って進むレッスン
- パターンプラクティス:基本的な文型を繰り返し練習するレッスン
- シチュエーション別会話練習:特定の場面を想定した会話練習
- 発音矯正:正しい発音を身につけるためのレッスン
これらのレッスンは「何を話すか」があらかじめ決まっているため、初心者でも安心して参加できます。
また、予習と復習がしやすいのも大きなメリットです。
とはいえ、初心者の方も英語学習のモチベーションを保つために、時折フリートークに挑戦してみるのは良い刺激になります。
例えば、週5回レッスンを受けるなら、4回はテキスト型で基礎固めをして、1回はフリートークで実践練習するという配分がおすすめです。
「どうしてもフリートークに挑戦したい」という初心者の方は、以下のような工夫をしてみてください。
- 話したいトピックと使いたい表現を事前に準備する
- 簡単な自己紹介から始める
- 講師に「ゆっくり話してほしい」とリクエストする
- 分からない時は「Could you repeat that?」と遠慮なく聞き返す
英語力の向上には「理解できる範囲で少し背伸びする」ことが大切です。
完璧を目指さず、少しずつ挑戦してみましょう。
よくある質問
オンライン英会話のフリートークについて、多くの方が疑問に感じる点について、簡潔にお答えします。
まとめ
オンライン英会話のフリートークは、適切に活用すれば英語力を大きく伸ばせる可能性を秘めています。
英語学習において大切なのは、自分のレベルに合った学習方法を選ぶこと。
初心者の方はまず基礎固めのレッスンで土台を作り、中級者以上の方はフリートークで実践的なコミュニケーション能力を磨いていくのが理想的です。
フリートークで効果を出すためのポイントをおさらいしましょう。
- 事前に話題と使える表現を準備する
- 簡単な会話の流れを考えておく
- レッスン中に学んだ表現をメモして復習する
- 自分の興味のある話題を選ぶ
英会話は「完璧」を目指すものではなく、コミュニケーションを楽しむものです。
間違いを恐れず、少しずつ挑戦していくことで、確実に英語力は向上していきます。
ぜひ今日からオンライン英会話のフリートークに新しいアプローチで取り組んでみてください。